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独り言

第一の村



歩いても歩いてもなかなか前に進まない。

足に出来たマメが小さく痛みを訴えている。

「でも。」小さく声に出した。

朝一で出てきたはずだ。

今の時期なら4時にはもう明るい。

でももうお日様は真上にいた。

知っている(知識でだけ)村はまだ先だった。

この位は、何度も考えて予測したはずなのに。

挫けそうな自分に少しがっかりするけど、気持ちを切り替えたい。

「少し休んで食べた方が捗りそうだ。

名案。名案。」

自分で呟きながら何度も頷き、近くの石に腰掛けて背中のリュックから小さなパンと竹筒の水筒を出す。

「これで最後のパン。。。」

ゆっくりゆっくり味わって、ペコペコのお腹の音はまだグーグー鳴っているけど顔には笑顔が浮かんでいた。

「美味しい。」

誰もいないけど、声に出す。ひとりぼっちの自分についた独り言のくせ。

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