2年後の生活 4
区切りがよさそうだったので区切ってみました。
そのため少し短めです。
日が沈みあたりが暗くなってきた。お店の営業時間は後2刻ほどあるためそろそろ明かりをつけなければならない。この世界には電気などないため明かりをつけるには燃料を火で燃やして明かりをつけるランタンみたいなタイプと魔法で周囲を照らす魔道具タイプがある。ランタンタイプは安く買うことが出きるので一般家庭ではこちらの方がよく使用されている。
ただ使いすぎると燃料がすぐに切れてしまうためあまり長い時間使うことが出来ない。そのため夜は早く寝て朝早く起きるという習慣があるようだ。
魔道具はランタンより高く一般家庭ではあまり買われることはないがその分長い期間使用することが出来る。購入してから約3ヵ月使うことが出来る。
また使用期限が切れた後でもお店に行って魔導士に魔力を込めてもらうだけで再び使用することが可能になる。
因みに魔導士というのは魔法を使って商業的に活動している人や研究をしていることの人を言う。商業的に活動している人の例として魔道具店やギルドの職員等があげられる。また病院や医療機関で働いている人たちは魔法を使うが神官や聖女・町の病院ならば先生などと言われている。
魔導士の他には魔法士と魔法使いが存在する。魔法士というのは魔法を使って戦闘する人の事である。冒険者・宮廷魔法騎士団などの職業で活躍していることが多い。
魔法使いは魔力を持っている人の事である。7歳になると魔力検査というものを受ける決まりとなっているこれは一般人も無料で受けることが出来る。その後魔力検査で魔力ありと判断された人は魔法使いとなる。
魔法使いが魔法士・魔導士になるためには学校に通って勉強するか独学で勉強することでなることが出来る。魔法士になるには資格などは必要ないが魔導士になるには資格が必要である。資格試験は王都や都などの大都市で受けることが出来る。
因みに俺と梨花は魔導士の資格を持っている。他の3人は魔導士ではないため一応は魔法士ということになっている。
「マスター準備できました。」
「ありがとう。」
カトレアには夜ご飯を作ってもらっていた。俺はうちにある魔道具で明かりをつけると先程までいた居間に戻り梨花たちと一緒にご飯を食べ始めた。
「それで詳しい日程についてなんですけど、明日の朝7の刻に出発が決まっています。レイーゼにつくのは4日後で2日滞在してその後こちらに帰国します。合計10日間の旅となっています。何か質問はございますか?」
「移動手段は馬車なんだよな?カトレアはどこに乗ればいいんだ?自分で馬車を借りるのか?」
「いえ、私が購入した馬車に乗せていきます。」
「冒険者に払う報酬はカトレアも払わなければならないのか?」
「いえ、報酬はわたしが代わりに払いますので心配はいりませんわ。他に質問はありますか?」
「いや俺からは特にないな。カトレアは何かあるか?」
「では私から一ついいですか?」
「勿論よ」
「滞在する二日間私は自由に動いてもいいんでしょうか?」
「ええ、大丈夫よ、私たちと一緒にオークションに行ってもいいし街を散策してもいいし兎に角自由にしてもらって構わないわ。」
「あとオークションについてなんですが私が出品することは可能でしょうか?」
「個人出店なら前日までに商品を運ぶことが出来れば可能よ。それが無理な場合はオークションではなくて会場の出店コーナーで出品できるわ、これで大丈夫かしら?」
「はい、ありがとうございます。」
「じゃあ明日の朝6の刻に私の家来てもらえるかしら?」
「はいわかりました。」
「それじゃあ今日は失礼するわね、夜ご飯ありがと美味しかったわ」
「バイバイ奏さん、おねーちゃん!」
梨花とシステアはそう言ってお店から出ていった現在の時間夜の8の刻である俺はお店の閉店作業をしていた。本日の来店者0人である。