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2年後の生活1

最近台風や地震で多大な被害が出ています。

この小説を読むことで少しでも笑顔が見られると嬉しいです。

災害には十分注意して生活してください。



 俺たちがファラグナに来てから2年の月日が経過していた。同級生の28人は現在ファラグナで生活している。地球のように携帯やスマホで連絡が取れるわけではないので現在28人全員が生きている保証はないが、3ヵ月前に集合したときはみんなが元気そうだった。みんなそれぞれ立場や住んでいるところは違えども全員が王都に集合したのである。


 

 小泉君をはじめとする半数以上の生徒は冒険者として生活している。彼らは無理をすることなく安全第一で冒険者業を続けている。冒険者ランクが高い人はAランクに入ったと言ってた。また冒険者でもファラグナの人たちとパーティーを組んでいる人もおり全員で固まっているということはないらしい。



 また活動拠点もそれぞれ違っておりなかなか会うことがない人もいるそうだ。さて先程半数以上の人が冒険者といったが残りの少数はどうしているかというと、貴族に気に入られて従者として働いていたり、結婚して幸せな家庭を気づいている者もいる。そんな中俺 水瀬 奏は何をしているかというと・・・。





水の街『セレーネ』で薬師として働いていた。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




 水の街『セレーネ』それは王都より南方に位置する町である。人口約10万人で冒険者ギルドも大きく冒険者として働いている人も多い、また王都からは馬車で2週間と少しばかり離れているが大陸を代表する大きな都市であり、海が近いため塩や海産物が特徴である。また少し離れた所馬車で5日程の所に農業が栄えた都市もあるため食べ物がすごく安く手に入る。


 『セレーネ』のシンボルとして挙げられるのは広場の大きな噴水と港町特有の魚市場だろうかこの魚市場では新鮮な魚や海産物安く手に入るため俺たちもよく利用している。ただ魚市場は朝が早いので早起きしたりしなければならない。まあ、魚市場でなくても安く買うことが出来るのだが・・・。その他にもかなりの数のひとが訪れるのでいつも人で賑わっている。



 そんな街で俺たちは暮らしていた。此処に定住し始めてから約半年が経過していた。俺たち5人ははじめこそ冒険者として活動していたが半年ほど前に冒険者を引退して現在この町で働いている。



 セレーネにある少し広めの木造建築の一階に俺は店を構えていた。二階は住居となっている。一階の正面は薬などの売り場スペースその奥に調合・研究するスペースその横に応接間兼居間となっておりその奥が階段となっている二階はリビングと部屋が2つあり小さいがバスルームもある。この建物には地下施設がありそこは現在保管庫や他の施設・空き部屋となっている。機会があれば紹介するとしよう。



 自宅の紹介はこれ位にしておこう。特別なところはないしな。自宅がある場所は魚市場と噴水広場の丁度中間地点にあり人通りも多くお店を開くには最適な場所である・・・。最適な場所なのだが大繁盛しているわけでもなければ生活できないほどすたれてもいない。


 因みにこの通りには俺の他にも玲奈と翼が共同でお店を経営している。2人は俺の店よりも大きい建物で宿屋をやっているこの宿屋はもともと夫婦で経営していた人がいたのだが王都で宿屋をすることになって建物を譲り受けたのだ。玲奈たちがお店を構えている場所は俺のお店と違ってどちらかといえば広場よりの方に建っている


 一階は食堂となっていて今では料理を食べに来る人であふれかえっている。玲奈の実家は料亭で小さいころから料理を仕込まれていたので料理がとても上手なのだ。


 翼は得意の家事と接客を生かして宿屋の店員をしている。因みに女将ではない、女将は宿屋を経営したことのある人にやってもらっており翼はその下で現在修行中なのだ。



 食堂は夜と昼がメインで朝は軽食のみである。一番混むのはやはり夜であり夜になると従業員が5人以上入っている。宿泊するお客さんは宿泊料金として一泊銅貨2枚さらに銅貨2枚を払うことで朝ご飯と夜ご飯を食べることが出来る。宿泊するお客さんは部屋までご飯を届けてもらうこともできる。宿泊するお客さんに提供するご飯は一般のお客さには提供しない特別な料理となっている。





~カランコロン~





お店の扉が開く音がした。このお店が開店したのが朝で今はお昼時なので約4時間お客さんが来なかったことになる。俺はお店の奥で行っていた調合をやめ売り場の方へと顔を出した。




「いらっしゃいませ~」


「奏さんお邪魔しますね。」


「なんだ梨花か、てっきりお客さんかと思ったよ」


「それは失礼しました。ところで他にお客さんはいないのですか?」


「ご覧の通りだ、まあいつも通りなんだけどな。」


「やはりもうかっておりませんの?」


「まあな、常連のお客さんや翼の宿屋に置かせてもらっているのが売れるぐらいだ。生活する分には十分なお金を稼げているから問題ないけどな。梨花の方はどうなんだ?」


「わたしの方はまあそれなりですわ、玲奈と翼のお店ほどではないけど儲かってますわ」



 梨花も俺たちと同じようにこの町でお店を経営している。一階建ての平屋で裁縫店つまり服や布製防具を扱っている。梨花はデザイナーの勉強をしていたのでかなりきれいでセンスのある服を売っている。梨花の店は基本梨花以外の従業員が店番をしていることが多い。梨花の店の従業員も服を作るのが上手なのでお店を任せていても特に問題がないらしい。



 5人組最後の1人のコージは基本漁師として働いている。趣味が釣りだったためこっちの世界では漁師として働いている。稼ぎもいいらしくよく自慢してくる。仕事時間は夜または明け方なので昼は町をぶらぶらしていたり、寝ていることが多い。



俺たちはそんな感じで生活していた。




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