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休息1

久しぶりの投稿です。

良かったら見て行ってください。

カトレアが帰ってきてから一週間後今日から月が替わり花の月となった。花の月は穏やかな気候で風もあまり吹かない季節である。この時期は作物の種をまいたり、お庭に植えていた花が咲く季節でもある。


朝露での生活も先週と比べるとだいぶ変化してきている。カトレアが帰ってきた翌日俺はカトレアに店番を頼んでエリシアと一緒に役所まで行き両親の遺体を確認しにいった。エリシアは暫く遺体を眺めていたが小さな声でこれは「両親で間違いありません」と役所の人に告げていた。役所の人は俺とエリシアの身分証の提示を求めてきたので提出した。暫らくすると身分証と一緒に小さな袋を持ってこちらに戻ってきた。小さな袋はエリシアに手渡しで渡された。エリシアが中を確認していいかと役員に尋ねると役員の人は勿論と言いってくれた。


袋の中にはイヤリングとネックレスが入っていた。この二つは母親の遺品でいつも肌身離さずに持っていたアクセサリだとエリシアが教えてくれた。父親の方は武器以外持っておらずその武器も壊れてしまったのですでに役所の人が処分してしまったそうだ。

エリシアは父親の遺品がなくて少し悲しそうな眼をしていたが、「家に行けば何か思い入れのあるものがあるんじゃない?」というと「そうですね」と少し笑顔になっていた。エリシアはイヤリングを耳に着けてネックレスをサディアに渡すために袋に戻してからポケットにしまい役所を後にした。


役所からでてまっすぐに向かったのはエリシアのお家だ、エリシアたちは卒業まで家で過ごす事になったので必要なものを取りに来たのだ。エリシアの家にはさほど時間がかかることなく到着した。


家の中にはすでにサディアがおり持っていく荷物等を纏めていた。持っていくものは各自の部屋にあるものほぼ全てであり重さは2人で50kgほどになっていた。荷物は全てマジックポーチに収納して運ぶことにした。2人にそれぞれ30kgが収納できるポーチを渡してその中に収納してもらっている。俺は2人が持っていくものを纏めている間買い物をして時間を潰していた。


2人の家を玲奈に管理してもらう約束は今日お店を出る前にカトレアが取り付けてくれた。相談しに行ったところ二つ返事でオッケーだったらしく案外早くにお店に戻ってきた。もちろん家主になるエリシアとサディアにも了承を貰っている。

2人は朝露の地下にある空き部屋に移動することになった。地下であるため窓はないが魔道具を使って外の様子が見れるようにはなっている。

引っ越し作業は順調に終わりその日の夜からは全員が自分の部屋で寝ることが出来た。


それから二日間は俺がずっと店番をしてカトレアには2人に魔法を教えてもらっていた。魔法は一朝一夕で身につくものではないので二日間は特に大きな変化は見られなかった。三日後からは2人は学園に通い始めた。この町の学園には寮がないため学園に通う生徒は自宅から登校している。学生の中には周辺の街から来ている人もおりそういった人は学園の敷地内にある家でシェアハウスをしてもらっているのだそうだ。もちろん男女別で・・・


2人が学園に通ってる間は通常営業・交互に店番をしながら書類の整理や買い出し・研究等に明け暮れていた。2人が戻ってくるとエリシアが店番をしながら授業の復習をやりサディアはカトレアに教えてもらいながら勉強をし、俺は研究室で魔道具・薬・ポーションの生成をしていた。


夜になると全員でリビングに集まり食事をして終わったら順番にシャワーを済ませて待ち時間に勉強をして全員がシャワーを浴び終わったら各自の部屋に戻り就寝する。

そんな日々を送っていた。


花の月3日 


この日はカトレアが買い物に出かけてエリシアとサディアは学園に行っていた。お昼前にこのお店に来店してきたお客さんはクーラーボックスを二つ抱えたコージと、果物がたくさん入った籠を持っていた梨花、「輝き亭」のランチメニューのサンドイッチを持った玲奈・そして両手にお酒を持った翼であった。


毎月3日それは俺達5人が集まる日なのだ・・・・。お昼ごろからみんなで集まりご飯を食べたり飲みながら世間話をしている。皆は今日の仕事は休みを取っている。家は小さいお店なので休んでも特に問題ないのだが常連客や冒険者が来るかもしれないので一応開けている。


まあ売り上げが少ないので少しでも売り上げを得るための努力なのだが・・・


いつもと同じ時間に店を開けてエリシアとサディアを見送ったあとカトレアが買い出しに出かけてくれた。俺はいつも通り店番をしていた、しかし来客はいつも通り少なく本日も開店した一刻後に常連のおじいさんが薬を買いに来ただけだった。

お昼になるとカトレアが買い出しから帰ってきたので店番を交代し俺は二階の掃除をしていた。


一通り綺麗にしたところで下の階段から人が上がってくる音が複数聞こえてきた。そちらの方を向くといつものメンバーが差し入れやらお酒をもって入ってきのだった。



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