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エリシアとサディアの選択6

アクセス数が少しづつ増えてきました。

読者の皆様ありがとうございます。




~サディア視点~



お姉ちゃんが泣き止むまでにかなりの時間がかかってしまった。普段は人前ではあまり泣かないお姉ちゃん、たまりにたまった感情が爆発してしまったのだろう、前に一人でお姉ちゃんが泣いているのを見たときも暫く泣き止むことがなかった。ことを覚えている。


お姉ちゃんは涙を流し鼻をすすりながら泣いた。せっかくの可愛い顔が台無しになるほど泣きじゃくっていた。先程お風呂に入り着替えてわたしの服はお姉ちゃんの涙と鼻水でぐっしょり湿ってしまった。


私はお姉ちゃんの体を抱きしめながら背中をさすってあげた。


ソウさんがお昼休憩を終了してから1刻が経過した頃お姉ちゃんが泣き止んだ。

お姉ちゃんは初めて泣き顔を初めて見られてと思っているらしく、今までにないほど顔を真っ赤にしてうつむいていた。


私はこんな表情をするお姉ちゃんを初めて見たのでお姉ちゃんの意外な一面が知れ新鮮な感情に浸っていた。


お互いの気持ちが落ち着いてきたので私たちはこれからの話し合いをしようとしたが、抱き疲れたときに少し汗臭く、また私自身もお姉ちゃんの涙と鼻水で汚れてしまったので。汚れを落としたかった。


私は向かい合って座りなおしたお姉ちゃんが話を切り出す前に席を立ちお姉ちゃんの手を引っ張ってシャワールームに引っ張っていった。

お姉ちゃんは突然の事に驚き「え?ちょっと、サディア?どこ行くの?」と言っていたが私は答えることなく進みシャワールームに押し込んだ。


私はその後大急ぎで保管庫に向かいわたしに合う服とお姉ちゃんに合いそうな服一式を持ってシャワールームに戻った。


お姉ちゃんは何が何だかわからない様子で「あわあわ」としていた。


私はシャワールームの鍵を閉めて外から人が入ってこれないようにした。お姉ちゃんは鍵を閉めた私を見てさらに慌てていた。


私はそんなお姉ちゃんを無視して服を脱ぎ始めた。最初はミニスカを下ろした。ミニスカを下ろしたときに「ストン」という効果音がしたような気がした。お姉ちゃんは再び顔を真っ赤にして両手で顔を覆いこちらを見ないようにしていた。・・・していたが指の隙間からしっかりとこちらを覗く瞳がみえた。


その次にシャツを脱ぎブラを外して、最後にパンツに手をかけた。


「ササ、サディア、なななな、なにしてるの?」


お姉ちゃんは此処まで見てわたしが何をしようとして言うのかわからないのだろうか?いや、きっと心の中ではわかっているのだろう。


「何って、見て分からない?服を脱いでいるんだけど。」

「それは見て分かるけど、なんで脱いでいるのか聞いてるの。」

「そんなの決まってるじゃん、これから湯あみをするからだよ。」


私はついにパンツを脱ぎ終え素っ裸になった。お姉ちゃんは未だに何も服を脱いでいないので私はお姉ちゃんの服を掴み脱がしにかかった。


「ほらお姉ちゃんも早く脱いで、一緒に湯あみするよ、」


私は服を脱がせることが出来なかったので私はお姉ちゃんのズボンを両手でつかみ思いっきり下におろした。お姉ちゃんは抵抗できなくズボンを下ろされてしまった。その時に勢い余ってしまい薄い

薄いピンクの下着まで一緒におろしてしまった。


「きゃ~~~」


お姉ちゃんは妹に下着を脱がされてしまったことからか、うずくまってしまった。

私はそんなのお構いなしに再び服を脱がせにかかった。


「早く脱いでお姉ちゃん、湯あみできないでしょ」

「わかったから、自分で脱ぐから、引っ張らないで~!」


私は服から手を離した。お姉ちゃんはゆっくりと立ち上がり自分で服を脱ぎ始めた。

お姉ちゃんが服を脱ぎ終わるのを待ってからわたしは脱衣所からシャワールームに押し込み湯あみを始めた。



「・・・・・・」

「お姉ちゃん?どうしたの?」

「サディア?ここで湯あみするの?ここには桶がないし、お湯を汲む場所がないじゃない。」

「桶は使わないよ、お湯はこの魔道具から出るから大丈夫だよ。」

「こんな便利な魔道具があるのにどうして一般家庭に普及しないのかな?」

「一般家庭に普及?出来るわけないよ、だってこれは王族や貴族が湯あみに使う魔道具で値段も高くて私たちは手が出しづらい代物なんだよ。」


私はシャワーを手に取ってお湯を出してお姉ちゃんに掛けた。お姉ちゃんははじめは驚いていたが受け入れてくれたようで嫌がることもなくむしろ心地よくなっていくような表情だった。


私たちは体を洗いながら今後の事について話あっていた。




「お姉ちゃんはさ、今後の事どう考えてる?」

「どうって?」

「今後の生活だよ、私達両親を失ってきっと今まで通りの生活なんてできないと思う。だからこれからどうやって生きていくのか真剣に考えないと。」

「そうだよね、うん、いつまでも目をそらすわけにもいかないか。」


それから私たちは暫くの間真剣に今後の事を考えた。これからも生きていくために、生活していくために・・・・


私たちは必死に考えた。それでも私たち二人に選択できる道は少なかった。


「お姉ちゃん」

「うん、やっぱりこの道を選択するしかなさそうね」


話し合いの結果私たちが導き出した選択肢は合計で3つある。


1.今まで通り学園に通いながら生活費と学費を稼ぐ。

2.学園を退学して冒険者や職員になり今後の生活費を2人で稼ぐ。

3.セレーネをでてもっと小さな村に移り住む。



この三つが現状私たちがとることのできる選択肢だと思う。この三つはお姉ちゃんが挙げてくれた選択肢だ。さっそくこの選択肢について深く考えてみるがどの選択肢にも大きな欠点があり、なかなか決心が出来ないでいたのだ。


1.を選べば今まで通りの学園生活を送ることが出来るが、学費や生活費を稼ぐ時間が限られてしまい、最悪の場合学園を退学さらに生活費すらも満足に稼ぐことが出来なくなった場合は良くて街からの追放、悪い方だと奴隷落ちということになってしまう。


この選択は学園生活を送れる代わりに空き時間を利用して必死に働かなくてはならないのだ。お姉ちゃんは成人しているからともかく私はまだ子供働き口を見つけられるかも怪しい。


2.の選択肢は1.に比べれば働く時間も増え学費が必要なくなるので生活費を稼ぐだけで生活することが出来る。しかし冒険者というのはいつも危険と隣り合わせの職業だ。いつ命を落とすかもわからないのだ。私たちは戦い方を知らない。学園で魔法や剣術等の授業を受けているが魔物との戦闘経験はまだ経験していないので大きな不安が残る選択肢だ。


3.は税が少ない町や村に行くことで奴隷落ちを回避するという方法だ。こちらは比較的安全に生活が出来きるが、町や村に行くまでに大きな危険が伴い生きて町につけるという保証がない。街につければ天国、そこに行くまでが地獄そんな選択肢なのだ。



「サディア私ね、やっぱり3つ目の選択肢しか残されていないと思うの。確かに町に着くまでは地獄かもしれないけど町について職に就くことさえできれば此処よりは安定した暮らしが出来ると思うの。だからサディア苦しいかもしれないけどついてきてくれる?」

「・・・・・・・・・」

「サディア?」

「え?なにお姉ちゃん。」

「ついてきてくれるよね?」

「・・・・・・うん」

「よかった」


お姉ちゃんは安心したようにふと息を吐いた。だけどこの時私は先程お姉ちゃんがあげなかった私たちがとることのできる4つ目の選択肢について考えていた。



私たちはリビングに戻りソウさんが戻ってくるのを待っていた。お姉ちゃんは白いワンピースみたいな服を着ており私はフードのついた服を着てスカートをはいている。


ソウさんが戻ってくるまでおそらくあと一刻それまでに何としても考えなくてはならないお姉ちゃんと私が最も安全に助かる方法をそしてソウさんがそれを飲んでくれる条件を・・・


私たちが生きるために元も安全で今までの生活もできる確実な選択肢それが4つ目の選択肢その内容は「ソウさんに私たちの学費生活費を払ってもらう」これが無謀で可能性の低い最後の選択肢だ。





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