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ファラグナ物語~成人式の二次会で同級生全員と異世界転移した~  作者: ルルカナート
第0章始まりの物語
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終焉という名のプロローグ

まず初めにあらすじに書かれている注意事項をよくお読みください。それでも大丈夫という方のみ本編をご覧ください。



S県燈火市文化会館にて~


「皆さん成人おめでとうございます。これからは大人としての自覚をもって・・・」


俺は現在地元のS県燈火市に戻ってきて成人式に出席していた。現在は市長のながったらしい話をきかされている最中である。周囲を見渡すと寝ている奴やどこか上の空のやつ近くの者同士でしゃべっている奴など様々である。俺が進学した高校には誰も来ていなかったので5年近く会ってないやつもいる。中には高校に進学してからも時々遊んでたりする奴もいたから全員と5年ぶりというわけではない。


「●●市長ありがとうございました。次に代表の言葉をお願いします。」


「美船中学出身、霧崎梨花きりさき りかさんお願いします。」


司会の女性がしゃべり終わると一人の女性が壇上に登り始めた。彼女の名前は霧崎梨花同じ美船中学出身の同級生である。


「なぁなぁ、霧崎さん大人っぽくなったと思わね?」


隣から囁きかけるように言われたのでそちらを見てみるとそこには親友の瑞原幸司みずはらこうじがこちらを向いていた。


「まあ確かに大人っぽくなったよな、てかコージやっと起きたのかよ。」


何を隠そう周囲で寝ていたのはこの親友のコージだったのだ。


「そんなことはどうでもいいだろ市長の話とか退屈なんだよ。そんなことより奏、今は我らのマドンナ霧崎さんの言葉を聞くとしようじゃないか。」


「我らがじゃなくてお前の好きなだろ」


「細かいことは気にしない、気にしない。」


そんなやり取りを終えた後俺たちは視線を壇上に戻す。今まさに霧崎さんが壇上でしゃべっているところだった。


おっと自己紹介するのを忘れていたな、俺の名前は水瀬奏みなせそう現在は県外で一人暮らしをしている会社員だ。今日の成人式の為に昨日から休みを貰って里帰りしている。特技は特になく最近の趣味は料理だ。一人暮らしを始めてから自分で作ることが多くなり次第にはまっていった。


「ありがとうございました。最後に全員で国歌を斉唱します皆様ご起立ください。」


さて最後の締めに国歌を歌いますか。そんな気持ちで俺は立ち上がり国歌を歌い始めた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


~4時間後~


料亭藤嶺にて・・・


「みんな~今日はお疲れこれから二次会盛り上がっていこ~」


「「「「お~~~」」」」


音頭を取るのは我らが学年委員長 小泉誠こいずみまことである。小泉の周りには霧崎などクラスの中心人物だった奴が多く集まっている。俺はコージと一緒に少し離れた4人席に、向かい合って座っている。


「なぁなぁ奏」


「どうしたコージ」


「いや~皆変わったな~って思ってさ」


「まあ確かに雰囲気がガラッと変わったやつも多いよな」


「だろだろ、霧崎とかすっごく大人っぽくなったしな」


「お前まだ霧崎に惚れてんの?」


「おう、いいじゃないか初恋の相手なんだぜ」


「そう言っておきながら高校の時彼女作ってたくせに。」


「それはそれこれはこれ、って奴だよ。変わってないやつっていえば藤嶺はあまり変わってないよな」


「まあ元から大人っぽかったし変わらない方がいいこともあるさ」


「それってただ成長してないだけじゃねえの」


「だれが成長してないですって!」


声のした方を見ると藤嶺玲奈ふじみねれな蒼井翼あおいつばさがこちらの席の方に歩いてきていた。藤嶺と蒼井は先程まで女子グループで集まって話していたがどうやらひと段落したらしい。


「誰ってそりゃ勿論・・・ヒィイ‼」


どうやらコージも2人に気づいたようだ。藤嶺の方を見るとコージの事を睨んでいる。コージはただ怯えているだけのようだ。もう1人の蒼井の方を見るとニコニコしている。


「奏君、コージ君久しぶりだね」


「おう、久しぶり」


「あ、ヤッホー奏元気?」


「おう、元気元気」


「立ったまま話すものあれだし相席してもいい?」


「どうぞ、どうぞ」


そう言って俺は少しスペースを開けた。


「失礼します」


そう言って俺の隣に翼がコージの隣に玲奈が座る形となった。


因みに俺、コージ、藤嶺、蒼井、そして霧崎の5人が中学の時のイツメンである。この5人は地区が近く小学校の時から遊んでいたのでとてもなかよしだ。


「ちょっとコージあんたもっと端の方に行きなさいよ、ぶつかるじゃない。」


「お前が端によればいいだろ‼」


仲が良いはず・・・・・・多分・・・


それから20分位お互いの近状報告などをしていると霧崎がこちらの席へとやってきた。


「みなさんお久しぶりです。」


「梨花久しぶり~」


「久しぶり」


「おう、久しぶり」


「り~かさ~ん」


とそれぞれ挨拶をした因みに玲奈、翼、俺、コージの順番だ。


「皆さん元気そうで何よりです。それと幸司君名前で呼ばないでください。寒気がするので」


「あ、っはい」


霧崎さんは少し毒舌だ、言葉は綺麗だが彼女が苦手とする人にはあたりが少しきつめだ。


「あ、奏君は名前で呼んでくれて構いませんからね」


「は~い」


「くそ、なんで奏は名前で呼んでいいんだよ」


「「「それは日ごろの行いの差です(だと思うよ)」」」


女子全員の意見が一致していたコージは中学の時やたらとボディータッチが多かったため警戒されているのかもしれない。


霧崎さんはこちら側の椅子に座り暫く5人で話していた。






~2時間後~





「よしもう9時を回ったからそろそろ解散しようか帰りが遅くなる人もいるだろうしね。」


と学年委員の小泉が言った時だった


突然足元が光出したよく見ると何か陣のような模様をしている。



「なにこれ・・・」「やだ怖い・・・」「キレ~」「これってもしかして」


など様々な声が聞こえてくる。


「ちょっと何よこれ」


「変な模様が浮かんできますわ」


梨花がそうつぶやいたのを聞いて足元を見ると確かにだんだんと模様が濃くなってきていた。


「おいやべーぞこれ早くこっから出ないと」


コージが皆に聞こえるようにそう言うと小泉が「皆取り合えず落ち着くんだ」っと大きな声で言ったのを最後に光がさらに強くなり視界が真っ白になりそこで記憶が途切れていた。










8月中にプロローグを全てアップロードすることを目標にしています。

あくまで予定ですので変更になる場合がございます。

この作品は不定期更新となっております。あらかじめご了承ください。

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