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春の渚  作者: 角谷 刮
7/14

(7)明かされた事

セリフ数が多くはなってしまったのですが、決して手を抜いた訳では御座いません。

ただ、この7話の話書いたのですが、1回データが吹っ飛んでしまい萎えはしました(笑)

春の渚(7)宜しくお願いします。

三人は、翔の病室を出た。

実際ここからは、用事は無く三人共未桜の母親の車に乗り込み、それぞれの家に帰る予定であったが、一星がある提案を言い出した。


「今から、皆で翔の家に行かない?」


一星は、真剣な眼差しであった。


「分かった。

ママ、翔の家に車止めてもらっていい?」


と、未桜は、強めに言った。


「分かったわ。

ただ、ママこれから仕事だから、翔くんのお家には、入れないから、未桜達が降りたら、ママ行くわね。」


方向を変え一星達を乗せた車は、翔のお家に向かった。

車内は、ラジオのMCの声が聴こえているだけで、四人の中で誰一人として、口を開こうとはしなかった。

アクビさえも出来ない状況下だった。


無言のまま、翔の家の前まで着いた。


「じゃあ、ママは仕事行くわね。」


と、言って未桜の母親は、仕事に向かって行った。

一星は、扉の横に付いているインターホンを鳴らす。

すると、家の中から翔の母親が出て来た。


「あら。

一星君と未桜ちゃんと。」


咲希と言います。

咲希は、深くお辞儀をした。


「あら。

咲希ちゃんって云うのね。

可愛らしい名前な事。」


「いえいえ、そんな事ありませんよ。」


咲希は、いつも謙虚だ。


「さぁ、中へどうぞ。」


と、言われたので、一星達は靴を並べ、中はと入った。


「ちょっと、おばさんお茶入れてくるからそこのソファにでも、座って待っててね。」


一星達は言われた通り、リビングのソファに腰掛けた。


「翔。

大丈夫だよね。

また、遊べるよね。」


未桜は、少しポジティブな事を言い始めた。

2人も頷く。


「お茶。

入れたから自由に飲んでね」


「ありがとうございます。」


一星は、笑顔で答えた。


「一星君、変わったわよね。」


と、翔の母親は、突然話を切り出した。


「え?そうですか?」


一星は、ビックリした様子で言った。


「うん。

変わったわよ。

中学生の頃は、オドオドしてたのに、少し大人っぽくなって、高校生らしくなったわね。」


一星は、少し照れて頬をかいた。


「それで、一星君達はなんで、うちの家に?

もしかして、翔の事?」


と、急に真剣な眼差しで聞いた。


「はい。

翔の病気について、なんですけど、

病院の先生に病名とか聞いてないですか?

なにか、僕達に出来る事あるなら手伝わせてくれませんか?

お願いします!」


一星は深く頭を下げた。

翔の母親は、困ってはいたが、笑顔で答えた。


「翔の病名はね。

くも膜下出血と云う病気なの。」


一星達は驚いた表情をした。

流石に、有名な病気な為知ってはいたが、まさか友人がなるとは予想もしていなかった。


「すいません。

僕はもう帰ります。」


一星はスクバを肩にかけると下を向きながら、帰って行った。

未桜達も軽く翔の母親にお辞儀をして、帰って行った。

未桜達は走って一星のもとへ向かった。

読んで頂きありがとうございます。

今後も頑張って行くので、宜しくお願いします。


投稿時間;日曜日

18時00分

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