(7)明かされた事
セリフ数が多くはなってしまったのですが、決して手を抜いた訳では御座いません。
ただ、この7話の話書いたのですが、1回データが吹っ飛んでしまい萎えはしました(笑)
春の渚(7)宜しくお願いします。
三人は、翔の病室を出た。
実際ここからは、用事は無く三人共未桜の母親の車に乗り込み、それぞれの家に帰る予定であったが、一星がある提案を言い出した。
「今から、皆で翔の家に行かない?」
一星は、真剣な眼差しであった。
「分かった。
ママ、翔の家に車止めてもらっていい?」
と、未桜は、強めに言った。
「分かったわ。
ただ、ママこれから仕事だから、翔くんのお家には、入れないから、未桜達が降りたら、ママ行くわね。」
方向を変え一星達を乗せた車は、翔のお家に向かった。
車内は、ラジオのMCの声が聴こえているだけで、四人の中で誰一人として、口を開こうとはしなかった。
アクビさえも出来ない状況下だった。
無言のまま、翔の家の前まで着いた。
「じゃあ、ママは仕事行くわね。」
と、言って未桜の母親は、仕事に向かって行った。
一星は、扉の横に付いているインターホンを鳴らす。
すると、家の中から翔の母親が出て来た。
「あら。
一星君と未桜ちゃんと。」
咲希と言います。
咲希は、深くお辞儀をした。
「あら。
咲希ちゃんって云うのね。
可愛らしい名前な事。」
「いえいえ、そんな事ありませんよ。」
咲希は、いつも謙虚だ。
「さぁ、中へどうぞ。」
と、言われたので、一星達は靴を並べ、中はと入った。
「ちょっと、おばさんお茶入れてくるからそこのソファにでも、座って待っててね。」
一星達は言われた通り、リビングのソファに腰掛けた。
「翔。
大丈夫だよね。
また、遊べるよね。」
未桜は、少しポジティブな事を言い始めた。
2人も頷く。
「お茶。
入れたから自由に飲んでね」
「ありがとうございます。」
一星は、笑顔で答えた。
「一星君、変わったわよね。」
と、翔の母親は、突然話を切り出した。
「え?そうですか?」
一星は、ビックリした様子で言った。
「うん。
変わったわよ。
中学生の頃は、オドオドしてたのに、少し大人っぽくなって、高校生らしくなったわね。」
一星は、少し照れて頬をかいた。
「それで、一星君達はなんで、うちの家に?
もしかして、翔の事?」
と、急に真剣な眼差しで聞いた。
「はい。
翔の病気について、なんですけど、
病院の先生に病名とか聞いてないですか?
なにか、僕達に出来る事あるなら手伝わせてくれませんか?
お願いします!」
一星は深く頭を下げた。
翔の母親は、困ってはいたが、笑顔で答えた。
「翔の病名はね。
くも膜下出血と云う病気なの。」
一星達は驚いた表情をした。
流石に、有名な病気な為知ってはいたが、まさか友人がなるとは予想もしていなかった。
「すいません。
僕はもう帰ります。」
一星はスクバを肩にかけると下を向きながら、帰って行った。
未桜達も軽く翔の母親にお辞儀をして、帰って行った。
未桜達は走って一星のもとへ向かった。
読んで頂きありがとうございます。
今後も頑張って行くので、宜しくお願いします。
投稿時間;日曜日
18時00分




