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春の渚  作者: 角谷 刮
6/14

(6)4人の絆

春の渚(6)が完成しました。

毎週読んで頂いてもらって凄く嬉しいです!

(6)も宜しくお願いします!

授業が終わり、一星が席についていると、咲希と美桜が走って翔に何が、あったのかを聞いてきた。

一星は震える声で一から全て2人に話をした。

2人は悲しい表情をした。

一星は2人になんて言っていいか分からなかった。

突然美桜が重い口を開いてこう言った。


「ねぇ。翔のいる病院に学校が終わったら行こうよ。」


一星は元々そのつもりだった。

咲希も首を縦に振った。

その瞬間、次の授業のチャイムが鳴った。

美桜と咲希は顔を下に向いて、自分の教室へと向かって行った。

一星は次の授業の準備をした。

すると、近くの席のクラスメイト達が、一星に翔に何が、あったのかを聞いてきたが、一星はこの事を言わなかった。

クラスメイト達は一星の心境を察した。

ちょっと、すると先生が来て教卓に手をおいた。


「えぇ。翔君は病院に行ってます。

心配かもしれないけど、今は勉強に集中しましょう。」


出来る訳がなかった。

一星は昔から翔と遊んでいて、1番苦しみを感じていた。

こんな突然の状況を把握して冷静でいろなんて一星には無理である。

一星はノートも取らずして学校が終わった。

一星は美桜と咲希のクラスへ向かいだした。

咲希と美桜も一星のクラスへ向かっていた。為、途中で美桜達と合流した。

すぐに病院に向かう為、美桜は自分の親に電話をして速急に車を出すようにお願いした。

一星達は校門の前で待ちながら、話した。

周りはいつもと変わらず、楽しく話をしていた。

話をしていると、美桜の家族が乗った、車が来た。

学校から病院は20キロ。

車で約1時間20分くらいである。

一星達は車に乗り込み走り出した。

運転しながら、美桜の母は翔に何があったのかを聞いた。

美桜は事細かく話した。

美桜の母は小さい声でこう言った。


「翔君がねぇ。」


ここからは4人は無言になった。

一言も喋る事なく、病院に着いた。

急いで美桜と一星は翔の病室へと向かった。

美桜の母は、車の中で美桜と一星と翔。

この3人の邪魔になると思い、車の中で待つ事にした。

一星達は受付を済ませ、走って翔の病室へと向った。


「翔!」


と、一星は、心配な声を出して、呼んだ。

見ると、翔は寝たきり状態で目も開けていなかった。

美桜と一星と咲希は目も開けず寝たきりの翔を見て、涙が出そうになったが、それを抑えて美桜と一星は精一杯翔の名前を呼び続けた。

咲希は2人の肩をそっと触り、首を横に振った。

2人は呼び掛けをやめた。

翔がまだ、どうなるかは、3人にはわからない。


「翔はまた、目を覚まして僕達と遊べるようになるよね。」


一星は、笑顔で2人に言った。

2人も笑顔になり、うんと返事をした。

読んで頂いてありがとうございます。

今後もいい作品に出来るように努力をします。

実は、10月13日にプロの漫画家さんに色々な事を教えてもらいました。

教えてもらった事を活かしつつ、いつも読んでくれてる皆様に期待してもらえる小説を作れるように頑張ります。

今後も春の渚宜しくお願いします!


連載日;日曜日

18時00分

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