(4)紺碧の空
数ある小説の中で、春の渚を読んでもらって誠に嬉しく思います。
春の渚4話です。
一星は驚いた顔をしたが、少し冷静になった。
自分が人を好きになるはずがない。
そういう性格ではないと思っていた。
一星は人格の問題で好意を抱くのだと思っていた。
一星は本当の好きという気持ちを知らなかったのだ。
「そうか。
僕は咲希さんの事が、好きなのか。」
一星は下を向き一滴涙を流した。
素直に自分の感情に安心した。
単純に嬉しかったのである。
そんな一星を見て翔は笑顔で言った。
「お前は恋しないのかと思ったぜ。」
と、少し失礼な事を言ってきた。
一星は呆れたように溜息をついた。
夕方の6時半になり、翔は自分の家に帰る事にした。
一星は玄関まで翔を送った。
一星は翔が家の扉を閉めると、自分の部屋に行くために、手摺を掴みながら階段を一段一段上った。
部屋に戻ると一星は数学の勉強をし始めた。
いつもより集中出来た。
あの感覚に襲われる事も無かった。
1時間もすると夕食の準備が出来て、母親が大きい声で玄関から一星を呼んだ。
一星は、自分の部屋から出て一階のリビングに行った。
テーブルに座ると、今日はカレーうどんである。
ルーの余り物で作ったのだが、今回もカレーだと飽きるので、一星ママはカレーライスではなくカレーうどんにした。
一星は育ち盛りという理由で最近は特に量が多い。
二人前はあるだろうと思うくらい大きな皿に盛られたうどんは少し一星には多すぎた。
一星は大きく口を開けうどんを食べ始めた。
随分時間を立てたが、皿に乗っていたうどんを綺麗に全部食べ尽くした。
カレーうどんが汁に付いていたので、一星は服を洗濯機に入れ、そのまま一星は風呂に入った。
一星は風呂に入浴した時には眠くて、バスルームで寝たいくらい風呂のお湯が、気持ちよかった。
寝そうなので、風呂から直ぐに上がり寝巻きを着ると2階の自分の部屋へと向かった。
一星は自分の部屋に着くとベットへと、直進して、布団もかけずに直ぐに寝についた。
一星は目を開けた。
時間を見ると6時で、学校に行くまで時間がある。
一星は顔を洗い、7時に出来る朝食まで、時間あるので、漫画を呑気に読んでいた。
冒険系の漫画だ。
一星は夢中にその本を読み続け気づけば、7時母親の声で気づき下の階に降りて行った。
一星は自分の席につくと、朝食を摂った。
朝食はハムエッグとパンだった。
眠そうな顔をしながら食べ、ニュースを見ていた。
どこのチャンネルをつけても北の国からミサイルが来るなどの放送ばかりだった。
朝食を食べ終わると歯を磨き学校に行く準備をした。
それでも、翔達が来るまでに時間を持て余しまた、続きの漫画を読み始めた。
しばらくすると、外から元気の良い声が聞こえてきた。
その声は翔である。
一星は直ぐに外を出た。
いつものメンバーがそこにはいた。
一星は咲希と目が合ったが、少し照れて一星は下を向き頬をかいた。
咲希は少し不思議そうな顔をした。
「なに?一星、咲希ちゃんの事が好きなの?」
と、美桜が悪い顔をして一星をいじった。
一星は少し呆れ顔をした。
一星は、自転車の鍵を解いた。
4人は学校に向かった。
一星は、周りの景色がいつもより鮮やかに見えた。
人は3色の色で周りの色が構成されているのだが、恋に落ちた一星には、何色かに混ざって綺麗に見えた。
読んでいただきありがとうございます。
これからも続けていくので宜しくお願いします。
毎週日曜日
PM:6時00分




