(13)友情
こんにちは!角谷 刮です。
そろそろこの小説は連載終了となります。
それでも私は小説を書いていきますので宜しくお願いします(笑)
一星は10分早く未桜との集合場所に着いた。
周りを見渡すと既に未桜は先に来ていて電柱に寄りかかりながら空を眺めていた。
「みお。 先に来てたんだね」
一星は横から話し掛けた。
未桜は一星の存在に気づき体を一星の方向へ向けた。
「まぁ、当然よ!」
未桜は嬉しそうな顔をしている。
「いつもはもっと遅いから少し早めに来たのに」
「一星は早すぎるんだよ!」
未桜ムッと云う顔をする。
「じゃあ、今日は未桜に良い場所を教えてもらおうかな」
一星は頬を掻きながら言った。
「もちろん! この未桜様に任せなさい!」
未桜は腕を組みながら胸を張って言う。
「じゃあ、着いて来て」
「うん!」
一星は未桜の後ろを着いて行く。
そして、歩いてから20分が立つ。
「ねー。 未桜。まだ?」
一星は根を上げる。
「あんた、男でしょ!? 何このレベルでへばってんのよ!」
未桜は、まだ元気にハキハキと歩いている。
そして、遂に到着。
そこは、青く澄み切っている綺麗な海の有る場所だった。
不思議な事に海には一星達ら以外は誰一人として見当たらなかった。
海の反対は物凄い数の桜が咲いている。
「綺麗だね」
一星は優しい声で手を後ろに組みながら言う。
「でしょ! 此処私のお気に入りの場所で今までは誰にも教えてなかったんだ。でも、一星のは幸せになって欲しいから」
未桜は少し前に出て一星に背中を見せながら言った。
「でも、もし咲希に嫌われたらどうしよう。僕いつものの様に話せるかな?」
一星は拳を握り締めて未桜に聞いた。
未桜は上を向くと一星の問いに答えた。
「振られないよ。だって一星優しいもん。一緒にいて楽しいし。友達辞めたいとか一度も考えた事ないよ。一星はもう第二の家族だよ」
一星は涙を堪えた。
「ありがとう」
その声は震えていた。
次第にどんどん涙が溢れてくる。
一星は裾で拭いた。
それでもやっぱり止まらない。
未桜は何も言わず優しく後ろから一星を抱きしめた。
「咲希ちゃんと付き合えばもうこんな事出来ないね」
優しく未桜は一星の頭を撫でる。
「昔もこんな風に一星の事慰めたっけ。確か小学生くらいの頃」
未桜はいきなり幼少の頃を話し出す。
でも、一星はただひたすら泣いていた。
それを、泣き止むまで未桜は抱きしめ頭を撫でた。
そして、一星達は自分の家へと帰って行った。
ガチャっと一星は扉を開ける。
一星は自分の部屋へと向かうと告白の予行練習をした。
数時間とセリフを考えていた。
気づけば夜。
一星は風呂入っている時間も寝る間も惜しんで考えた。
一星は目を開ける。
気づけば朝。
時計を見ると10:27分だった。
一星は洗面所で顔を洗い、着替えると有る場所へと家の扉が吹っ飛ぶくらいの勢いで向かった。
向かった先は翔のいる病院。
一星は自転車を風の様なスピードで漕ぐ。
景色がすごい速度で変化していく。
そして到着すると一星は翔の病室へ受付を終え向かう。
病室へ入ると、やはり、翔は目を閉じたままだった。
「お前の日記を読んで僕は勇気を貰ったよ。翔はこんなに勇気のない僕を信じてくれた。昔から未桜と翔は僕に勇気をくれた。嬉しかったんだ。 だから、僕は勇気を出して咲希に告白するね。だから、天国から見てて欲しい」
一星はそう言い残すと病室を出た。
未桜には夕方が空も綺麗で最高と聞いたのでその時間まで家で待った。
一星は家で何も集中する事は出来なかった。
緊張して何回もトイレへ行く。
その間ずっと咲希の事を考えた。
一星が咲希の事を考えている間にも時間は過ぎて行く。
もう時間は5時48分を回っていた。
一星は完璧に格好を整える。
そして、一星は男としてやるべき事を終わらせに行った。
読んで頂き有難う御座います。
春の渚は次で終了となります。
有難う御座いました。
次回最終回:日曜日18:00分投稿




