(12)決意
この長い長い小説を読んで頂き有難うございます。
少しでも読んでくださってる方の暇潰しになればと考えております。
では、春の渚(12)宜しくお願いします。
一星は、翔の家へ着くと、自転車に乗った状態でインターホンを押す。
「一星来たわね」
中からは、翔の母親がドアから顔を出した。
「はい」
「入っていいわよ」
「お邪魔します」
一星は、中へ上がると、二階の翔の部屋へと向かった。
「これよ」
翔の母親は、一つの日記を一星に手渡した。
一星は、それを受け取ると、少し勝手に読んでいいものかと躊躇ったが、一ページ開いた。
「じゃあ、おばさんは下にいるわね」
「わかりました」
頭のページから一星や未桜との遊んだ事記されていた。
恐らく最初のページを書いたのは咲希が来る少し前である。
一星は、その日記を小さい声でブツブツと言いながら読む。
七ページ辺りから咲希事も書かれていた。
ある文章で一星は、目を大きく見開き夢中に読んだ。
読み終わるとパタンと日記を閉じる。
翔の机の上に置くと下の階に降りた。
「じゃあ、僕は、帰ります」
一星は、リビングにいる翔の母親に言うと、自分の家へと帰って行った。
丁度お昼のチャイムの音が鳴る。
一星は、自転車に乗り込んだ。
「ただいま」
「お帰り!翔君の家に行ってたの?」
「うん」
一星は、そっけない感じで返答した。
自分の部屋へ入ると一星は、未桜に架電した。
「もしもし、どうしたの?」
いかにも今目覚めた様な声で電話に出た。
「あー、ちょっと、相談したいことがあるんだあけど」
一星は、引っ込む様な感じで言った。
「え!? なになに!?」
未桜は、凄く興味津々そうに聞く。
「いや、そんな凄い話じゃないよ」
一星は、控え目に言う。
「そんな事ないよ。一星が、私に相談なんて滅多になかったもん」
未桜は、優しい声で一星に言った。
「僕は咲希の事が…好きなんだ」
一星は想いを未桜に打ち明けた。
未桜は、少しハッ!とする様に驚いていた。
「私が良い場所を教えるよ。 まず、場所が肝心なのだ!」
未桜は、場所を一星に勧める。
「そうなのか?」
と、一星は未桜に問う。
「おうよ!一星恋愛は詳しいしね!女のの子はそう云うの敏感だしね!」
「未桜から女の子か」
一星は少し軽い気持ちで未桜をいじる。
「なによ!一星には絶対分からないし!」
未桜は一星の想像してたより怒り一星は慌てて電話を耳から話した。
「ごめんごめん」
一星は、軽く謝る。
「ま、まぁ、今回は、許してやろう」
なぜか口調が変わった。
「じゃあ、後で行こ!私も気合い入れちゃお!」
未桜は、自分のことの様に喜んでいる。
「わかった。じゃあ、後で」
一星は電話を切ると未桜の家まで向かって行った。
読んで頂き有難う御座います。
最近アクセス数が伸びなくなりとても残念ですが、今プロの漫画家さんと共に小説を書いております。
それで、少しでも面白くもっと読んで頂きたいと心から思っております。
投稿日は、12月後半にはなりますが、そちらも宜しくお願いします。
毎週日曜日
18時00分




