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春の渚  作者: 角谷 刮
11/14

(11)日常

11話完成しました。

少しずつ平均アクセス回数が、伸びて来ました。

成果が出てきた証拠なのでしょうか?

では、11話宜しくお願いします。

学校のチャイムの音を背に三人は校門を抜けた。


「私今日は塾があるから先に帰るわね」


咲希は、そう言うと、その場から走って真っ直ぐ塾まで向かって行った。


「じゃあ、二人で帰ろうか!」


未桜は、感謝しなさいと言わんばかりの顔でそう言う。

二人は、帰りながら、今日学校で起きた事を話した。

言っても、一星には、友達と言える人間がいない。


「一星もクラスで友達作りなさいよ!」


未桜は、頬を膨らませ、強めな口調で言った。


「僕は、未桜と咲希さんいるし、いいよ」


「ねぇ、なんで一星は、ずっと咲希さんって言ってるの」


「いや、会った時のが定着しちゃって」


「咲希ちゃん。

一星に嫌われてるのか心配してたよ」


「え?いや、別にそんなんじゃ

なんて、呼んでいいのかな?」


「咲希でいいんじゃない?」


「そんな急に」


一星は、びっくりして手を上下にバタバタさせた。


「じゃあね!」


「うん、じゃあ」


一星は、未桜と別れた。


家に着き、鍵を開ける。

ガチャっと音と共に扉を開けた。


「ただいま」


一星が、リビングに行くと両親共にいなかった。

テーブルの上には紙とお金が500円玉が、置いてある。

それには 今日は帰りが遅れます。 とだけ書かれていた。

恐らくそのお金で、コンビニ行って買ってこいと云う意味だろうと思い一星は、もう一度外に出た。


「はぁ。」


一星は、溜息をつくと、コンビニへ向かって行った。


「いらっしゃいませ」


定員の疲れたような声が、店内に全体の客に聞こえる。

迷わず一星は弁当コーナーへ向かうと、ペペロンチーノへと、手を伸ばした。

一星は、麺類を無性に食べたかったのだ。

それは、一星自身もよく分かっていない。

レジに並ぶと、一星は品物を渡す。

定員が、ピッとバーコードリーダーに品物を当て読み取る。


「温めますか?」


「いえ、大丈夫です」


「有難うごいます。

また、お越し下さいませ。」


定員の声と共に一星は、コンビニを出た。

時間的にも社会人が、仕事から帰ってくる時間。

その中を一星は、徒歩で帰って行く。

一星の頭になにかが、冷たい液体が当たった。


「雨か‥‥‥

急いで帰らないと」


一星は、小走りくらいの速度で家へと戻る。


家へ戻ると、一星は電子レンジでペペロンチーノを温めている間に、読みかけだった本をソファに腰掛けながら読んだ。

その間は、静かで、温めている電子レンジの音だけが聞こえる。


チーンっと、音が鳴る。

一星は、中からペペロンチーノを、取り出すとパックの蓋を開ける。


「頂きます」


小声で言うと、食べ始めた。

シーンと、部屋は物音一つせず、静かだった。


「ご馳走様でした」


一星は、そう言うと、食した後の空箱をゴミ箱に捨て、風呂場へと向かう。

シャワーを浴びると、すぐに寝巻きに着替える。

そのまま、一階の明かりを消すと、自分の部屋に行った。

一星は、今日疲れていた。

なにより、明日は平日。

早く来て欲しかった。

ベッドに身を投げ出すように横になるとすぐさま眠りについた。


朝になると一星は、携帯のバイブレーションで起こされた。

それは、見たことのない電話番号からであった。

一星は、出る事にしてボタンを押した。


「も、もしもし」


「あら、一星君」


その声は、翔の母親からだった。

時間を見ると、10:38分。

完璧に爆睡していた。


「なにか、あったんですか?」


「さっき、翔の部屋を片付けていたら、たまたま日記を発見したのよ

だから、一星君に教えようかと思って、一緒に遊んでいる事とか載っているわよ」


「ど、どんな事が、書かれているのですか?」


一星は、身を乗り出す様に聞いた。


「それは一星君が、来た方がいいかもだわ」


「分かりました」


一星は、一階に降りると、顔を洗う。

もう、両親は、家に戻っていた。


「あら、一星

おはよう、どっか行くの?」


「うん

ちょっと、急いでるから、朝食はいいよ」


「わかった

冷蔵庫に入れておくから適当に食べなさいね」


「うん!」


一星は、動きやすい格好に着替えると、自転車に乗り込み翔の家へ急いで向かって行った。

春の渚11話読んで頂き有難う御座いました。

今後も宜しくお願いします。


毎週:日曜日

18:00分

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