「存滅の柱」の主題メッセージ
ネタバレを多少含んでいますが、この小説で伝えたいメッセージを短くまとめました。
宇宙災害において我々人間の世界は極めて脆い、脆弱である。
宇宙災害をできるだけ沢山挙げよ。と言われても、恐らくあまり思いつかないであろう。
それほど人間は宇宙災害に疎いのだ。
宇宙災害は滅多に起こらない。しかし起きてしまったら被害は想像を絶する甚大なものとなり得るのだ。
宇宙災害により、人間の世界を支えている柱(存滅の柱)は一瞬にして滅ぼされてしまうことを危惧せねばならない。
実際、恐竜の時代も隕石の衝突(宇宙災害)に因って突然終わりを迎えるかもしれないのだ。
2045年から、新たなる時代に突入しようとしている・・・・・・。
そう。時空の時代に――。
時空の時代とは、現在、地球を支配している人間に代わり、
人間の知能を超越したアンドロイドが地球を支配する時代のことである。
不本意にも人間がそのアンドロイドなる者を生み出してしまった。
人工知能、AIだ。
AIは人間と違って、味方、敵の区別がつかない。
だから人間の知能を超えることはないと云われているが、どうも安心できない。
全自動料理AIは野菜を切るために刃物を扱う。
もしも何らかの不具合で殺戮を始めたとする。
敵と味方の区別がつかないのだから、皆殺し、殲滅行為を採るだろう。
不意に宇宙災害が襲う。その生物の宿命からは逃れられない。
そしてアンドロイドは宇宙災害で人間が瀕死になったところを仕留めてくる。
そして、いとも容易く世界征服されるのだ。
あくまで筆者の推論であったが、現実味を帯び始めている。
惑星ニビルの衝突による地球終焉説である。
地球の五倍の大きさを誇る太陽系9番目の惑星、プラネットⅩ。通称ニビル。
ニビルが2017年10月に南極に衝突するらしい。
その惑星ニビルにⅩが生息しているとしたら、
地球はⅩの支配により、一新され時空の時代を創始する。
それはもう間近なのかもしれない。
人間の未来思想は白昼夢だったのかもしれない。
人間の使命はこうした宇宙災害から地球を衛ることではなかろうか。
人間は無限の可能性を秘めた技術力を地球防衛に費やすために、生を受けているのではないだろうか。