使命を果たす為に
改稿です。
それからミラさんにより私は、この世界の事からヴァルキュリアにとっての在り方について説いてもらった。
まずヘルさんが治めている冥界『ニブルヘイム』は人間が死亡した後にその中から悪人の魂が死後に来る場所。そしてオーディンの治める天界『ヴァルハラ』は善人の魂が向かう場所、最後に人間の王が治める『ミズガルズ』という地上界が存在する。
そして私はヴァルキリーとして地上界で優秀な戦士の魂を集める、天界との戦争に勝利したら、記憶を返し自由を与えるとの契約を結んだ事、それまでは冥界の尖兵として活動する事を教えられた。
「ミスティア様、ヴァルキリーとして活動するからには人間如きに対しては、敬語やましては愛情等とう感情は不要ですよ。毅然と接して下さい。」
「それは・・・何故ですか?」と私が問いただすと
「ヴァルキリーは神の尖兵、つまりはヘル様の代理となります。あくまで人間は神の道具という事を念頭において働くようにして下さい。」
そう言われてもあまり理解が追い付かず私はとりあえず相槌を打った。
「まあ使命を果たすうちにおいおいと理解するでしょう。もしもの時には”備え”もありますから大丈夫ですよ。」
「次に戦士の探し方ですね。地上で探してもらうのですが、通常ヴァルキリーは地上に出ると、回収の価値がある魂の位置が感覚でわかる様になっています。大抵は事切れる直前だったりしますがその魂の近くまで行くと胸の宝石に魂が吸収される様になっています。」
ここで一瞬間を置いて
「そうそう魂の近くに行くと、天界のヴァルキリーがいるかもしれませんから気を付けて下さいね。」
「天界のヴァルキリーですか? もし出会ったら・・・?」
そう恐る恐る聞くとミラさんはにっこり笑い、
「ええ。遠慮はいらないので処分して結構ですよ。」と答える。
「私、戦いの経験なんてないんですけど」
「大丈夫です。その体に刷り込んでありますので、自然と体が動きますよ。」
「えっ!そうなんですか。」
「ええヒジリ様の体は”特別”ですので大丈夫です」と聞いて特別って何だと質問したくなったが無言の圧力を感じたので控えておいた。
「武器は念じれば手元に出現しますし、空を飛びたいと思えば魔力により、飛べる様に翼が後ろに展開します。」
ミラさんはそこまで伝え終わると、「ではそろそろ時間ですね。もういきましょうか?」
「えっ!」
「わからない事はガルムに聞いて下さいね」
「ちょ! ちょっとまってくださ、、」と最後まで言い切る前に視界が光に包まれた。
そして目を開けると、、、
次回から地上に出ての活動になります。