表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

山のアイスクリーム屋

作者: タケル

休みになるといつも思う。「今日は楽しもう!」って。環境のせいにするのはいけないんだろうけれど、僕が住むのは地方都市で娯楽施設があまり無いのである。

まずは、僕の好きなイタリア料理店でランチ。スープ、前菜、パスタどれも今が旬の新鮮な食材をふんだんに使って、一皿一皿丁寧に心を込めて作られてるのが分かる温かく、美味しい料理。メイン、ドルチェを含むフルコースも良いけど、今日はやめとこう。

食後のアイスカフェラテも美味。今日も美味しかった!

満足してイタリア料理店を出てからが問題。近くに大型書店があるもんだから、行く所がないからってつい長居して時間を無駄にするパターン。

「どうしようかな?」考えてみる。休みの過ごし方がワンパターン、マンネリ化してるから充実感を感じないんだろうな。

「決めた!アイスクリーム屋に行こう!」隣の市で山あいの自分の町よりさらに田舎にあるが美味しいと評判だったから前から行ってみたかった。

天気も晴れてきたし。アイス食べるには丁度いいかもね。

車を走らせる。普段まず行かない方面の道だ。そういえばこの道は、今の職場に就職する時に研修先へ行く時通ったっけ・・。「懐かしいなぁ。」

またノスタルジックな気分になってしまう。自分のあまり良いとはいえない癖。

車の窓から外を眺める。「しかし、田舎だなぁ。ほとんど田んぼばかりだし、民家も少ないいし。」

自分の住んでいる町を棚にあげ言う。

というか、山だから仕方ないかもだけど道が狭いしカーブは多くてスピード出しにくいし、トラックが後ろから煽ってくるし運転して気づいたけど俺山道苦手だわ・・。

これで近所のアイスクリーム屋と変わらなかったたらまさに無駄骨だよね。

結構走ったけど、あとどんくらいかな?予想より遠いな・・。看板が見えてきた。

か「ようこそ!アイスクリーム屋まであと16km」

「16km!?遠いな。リサーチ不足とはいえ、きつい・・。」どんどん道が細くなって、山道らしいグネグネとしたものになっていく。

勘弁してくれ!

そんな道が数十分続いてやっと目的地。て、結構小さくない?イメージではもっと大きいのかと・・。中を見てみる、あ、でも人はいっぱい。やっぱり人気あるんだな。

よし、中に入ろう! 「いらっしゃいませー!」店員さんの明るい挨拶。メニューはかなり多い。せっかくはるばる来たから一番美味しいのが食べたいな。「せっかく遠くから来たので、オススメありますか?」「今日はソフトクリームとジェラートのトッピングがオススメですよ。」

僕はオススメにした。バニラにはチョコレートだろってことソフトクリームの下はチョコレートに。

中は満杯だし、外も食べるスペースあるけど、寒いから車の中で食べよう。

さて、味は!「美味い!」ソフトクリームがまろやかでコクがあり・・。チョコレートも美味しい。近くに牧場あるし、きっと牛乳自体も良いんだろうなぁ。流石評判の店。 なんてしみじみ思う。

まあ、あの距離だからこれ位美味しいくなきゃね!

アイスも食べ終わり、記念にお店をパシャリ!少し暗くなってきたから帰らなきゃ。

「またあの道か。」少し気が重くなりながら車のエンジンをかける。

でも、帰り道は行きよりは大変ではなかった。アイスが美味しかったし、多分いつもと違うことができた充実感なんかもあるのかな?なんてそんなことを思いながら家路を急ぐ。

自分の心や行動次第で現実はどのような色にも変化する。退屈な日にも、幸せな日にも。

今日は 日常に飽きたならちょっとした変化を起こしてみるだけで、充実した日にすることができる。そんな事を教えてくれた一日でした。

明日はどんな日だろう!







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ