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真琴からの手紙

もう会えないのかな・・


あなたに伝えたい言葉。


伝えられなかった言葉。


でもきっと大丈夫


約束の場所であなたに会える。


世界が終末を迎える前にあなたに会いに行きます。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

テツナリよう俺は世界を崩壊に追い込んだのは俺たち人間なのだと思うだよ。


喫茶店で友達と2人お茶をしているときに友達がポツリとそんなことをいった。


「どうゆう意味」


言葉の意味がよくわからなかったので友達に俺はきいた。


「つまりさあ、人間は手を加えすぎたんだよ、この世界に。医療や軍事設備や建物時間を重ねるごとに進化を遂げてって人間の住みやすい世界ができていく、それでもなお俺たちはそれ以上のものを追求してきた、勿論プラスになることもあるから否定はしないけどさただマイナスもあるってことを俺たちは甘く見すぎたんだよ」


「うん」

永遠とべらべら喋る友達の言葉に耳を相槌を打つことしかできない俺。


「結果マイナスが積もるに積もってその付けが今来たんだよ。嫌な時代になっちまったもんだな」


「そうだね」


彼がなんでこんなに人事みたいに話せるのかが俺には・・わからない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彼の言うとおり世界は俺たちにはもうどうすることもできない状況になっていた。


原因不明の不治の伝染病が発生したのは今から5年前になる。


この伝染病にかかって死亡しなかった人間は1人もいなかった。


この伝染病にかかったら生存できる期間は長くて1ヶ月だ。


俺の両親は母親は4年前に父親は1年前にこの伝染病で死んだ。


この5年間で世界の半分の人間は死んでしまった


家族も奪い友達もたくさん奪っていった伝染病の治療法は5年たった今もみつかっていない、予防策もない、ただ自分の終わりを待つことしかできない・・・




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真琴からの手紙は1週間前、自宅のポストに入っていた。


彼女は幼い頃からの幼馴染だった。


俺の人生の片隅にはいつも真琴がいたようなきがする、それくらいに彼女とすごした時間は多くそして大切なものだったのだと思う。


すっと一緒にいれると俺は思っていた・・・だけど彼女は高校受験の4日前に失踪した。


それはなんの前触れもなくおこった。


その日のことは忘れもしない、空の色、空気の感触、そんなものの全てがリアルに再現できるほどに。


朝6時、まだ寝ている俺の部屋に母親が入ってきた。


「真琴ちゃんのお母さんから電話よ」


このときすでに不自然だと思った。


真琴は携帯をもってるし真琴のお母さんとは2~3回しかあったことがないからだ。


おそるおそる受話器を握り声を振り絞った。


「はい・・」


案の定よくない知らせであった。


「あ・・テツナリくん、真琴がどこに行ったか知らない」


真琴の母親は落ち着かない様子が受話器を通しても分かった。


「いえ・・知りませんが」


「帰ってないのよ昨日の夜から・・コンビニに行くからって行ったっきり」


「え・・本当ですか」


「警察にはもう捜索願いを出したけど、なんかテツナリくんが知ってると思ったんだけど・・ごめんなさいね」


それいじょう真琴の母親は追及してこないで受話器を切る音が聞こえた。


この事件は世間でも結構な話題になりニュースでも何度か取り上げられた。


しかし真琴は見つからなかった・・・


そうしてマスコミやニュースも騒がなくなったころ僕は高校生になっていた。


でもそれから1年後今度は伝染病が発生し多くの友達が死んだ。


22歳になった俺は今もなおあの日から1回も彼女のことを忘れたことはない。


そしてようやくわかった

俺が彼女を好きだったんだということを。


だから俺はずっと真琴からの電話やメールをまち続けた。


例え1回でもいい彼女の顔いや声だけでもきければいいと。


そう思い続けた6年間。


長かったけどあっというまだった。


そして今俺は彼女からの手紙を握り締め硬直していた。


嬉しいのと同時にいまだに夢に思えてしまうくらいの出来事だからだ。


おそるおそる手紙を開封する


大川テツナリ様

そこには昔と変わらないまるっこい字、確かに真琴の字で書かれていた。

もう会えないのかな・・


あなたに伝えたい言葉。


伝えられなかった言葉。


でもきっと大丈夫


約束の場所であなたに会える。


世界が終末を迎える前にあなたに会いに行きます。


実に短い手紙だったが、その手紙からはあせりみたいなものが感じられた。


彼女に会いに行かなくてわ・・・


直感的にそう思った。


約束の場所。


すぐにそれは思いついた。


小さい頃(小学生高学年くらい)に俺達は家出をした。


理由は忘れてしまったがくだらないことだったろう。


2人は電車を終点までのりそこからどこまでもどこまでも歩き続けた。


その歩いてた時間はとても長くきずいたら全然知らない場所まできていた。


そうしたら突然雨が降ってきて俺達は急いで近くにあった小さな教会に逃げ込んだ。


そこは牧師さんもおらずもう長い間誰もいないんだと思うくらい埃がたまっていた。


そこで俺達はあの約束をしたんだ


私達がどんなに遠くに離れ離れになっても、もう1回だけこの教会であおう


真琴は突然俺にそういった。


状況がわからずとまどってる俺の指をつかんで指きりをさせられた


きっと真琴はあの教会のことを言っているのだろう。


俺はいそいで家に入って荷物を準備し始めた。


行かなくては

あの教会に


そしてあの日のことを真琴にきくんだ


今行かなくては一生もうあえないかもしれない


そんな感じがした































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