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夢に向かって  作者: ユミ
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お父さん会社辞めちゃった!

初ラウンドで、ゴルフの楽しさ、難しさを実感したユミは、以前より増してゴルフに熱中していった。

初ラウンドで、ゴルフの面白さと難しさを思い知った私は、以前より増して練習に熱が入りました。

今まで、パターの練習なんかしたことなかったのに、通っている練習場に練習グリーンがあったのでパター練習をするようになりました。


最初は、初ラウンドの時と一緒で強かったり、弱かったりでなかなか思うようにボールが転がってくれません。

それでも、練習することで徐々に距離感をつかめるようになりました。

時々、お父さんとパターでゲームをしました。

目標のカップを決めて、同じ場所から何回でカップインするかを競うのですが、始めの頃は連戦連敗で悔しかった!

”その内に、絶対勝ってやる~!”と、思い練習しました。

夏休みに入って、毎日のように練習場へ通い、打球練習とパター練習をした結果、ようやく何回かに1回は、勝てるようになりました。

勝った時は、”よし、勝ったぁ~!”て感じ。


学校の友達は、プールに行ったり、家族旅行したりしていましたが、ユミは朝 車で練習場へ連れて行ってもらって、夕方に迎えに来てもらって帰ると言う日々を、殆ど毎日のように送っていました。


そんな夏休みのある日、

『お父さんが会社辞めるねんて?』

お母さんが、そう言った時はビックリしました。

『何で、辞めるの!』

『会社辞めて、どうするの?』

私は、不安と悲しみがこみ上げてきた。

そんな私の気持ちを察したのか、お母さんは

『ユミは心配しなくていいから、今までと変われへんと思うよ。』

『だから、ユミはしっかりゴルフを練習して、勉強もちゃんとしてたらいいねん!』

なんか、解ったようで解らなかったように覚えています。


その週の土曜日に、一緒に練習場へ言った時

『お父さん、お母さんから会社辞めるって聞いたけど、ほんま?』

『本当やで、9月に会社辞めることにした。』

『何で?』

『いろいろあって、急やけど辞めることにした。』

『辞めてからのことは、これから決めることにするよ。』

『ユミは心配せんと、自分のしないとあかんことを一生懸命頑張ってたらいいから!』

と、言われても子供心で心配でした。


8月中旬からは退職も決まって、お父さんは休むことが多くなって平日でも練習場へ連れて行ってくれる事が嬉しかったのですが、何か変な気持でした。


9月に入った頃、お父さんは会社を辞めた後に会社を造ることにしたそうで、会社設立準備で忙しそうに動き回っていました。

今までしてきた仕事関係の会社を造って、とりあえずは自宅を事務所にして仕事をすることになったのです。


お父さんの仕事が決まって私も安心し、自宅で仕事する事で、毎日のようにゴルフ練習へ連れて行ってもらえそうと勝手に決め付けて、

”会社を辞めて良かったかも!”と、思ってました。


サラリーマンの時より、時間の融通がつくみたいで、前より私のゴルフ環境は良くなったのです。

そんな秋が深まった頃、お父さんが

『関西小学生ゴルフ選手権に出てみるか?』

『何それ?』

『年に2回(春と秋)大会があって、予選がダンロップパースリーコースであるらしい!』

『出る!出る!お願します。』

『わかった、申し込むから練習頑張らなあかんで!』

『頑張って予選通るようにするから!』

と言う事で、関西小学生ゴルフ選手権に参加する事になった。


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