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夢に向かって  作者: ユミ
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ゴルフやってみたい!

夢に向かって走ってる私、優実(ユミ) 中学3年生。

よろしくね!

私の夢は、プロゴルファーになる事。

小学校3年の秋に父がゴルフの練習へ行くのに付いて行って、

『お父さん、ユミにも1回やらせて!』って言ったのが、私のゴルフデビュー。


私と私の家族を紹介するね。

ユミは、大阪府のある町に住んでいて、京都の私立中学校に通ってるの。

身長は、少し低くてもう少し背が伸びて欲しいんだけど、思ったほど伸びないんだ!

体重は、40キロ位で普通かなぁ~。

お兄ちゃんに、よく言われるんだけど『スタイルは、まぁまぁやねんけど、顔がいまいちやなぁ!』

そう、目が細くてお父さんにそっくりなんやって。

”私もそう思ってる!”


”大阪弁がいっぱい出てくるけど、ごめんなさいね!”


父は、建設関係の会社で働いている、ゴルフ好きのおっさん。54歳

母は、怖くて優しいポッチャリした大阪のおばちゃん。48歳(自称いつまでも20歳)

姉は、パソコン大好きで、絵を描いたり、ぬいぐるみを作ったり、芸術センス抜群のお姉ちゃん

兄は、体育会系で変なナルシストな、アメフトマンの有名私立大学生。

そんな、5人家族の次女で~す。


そう、ユミと姉ちゃんの間が、9歳離れてるん。

お兄ちゃんとは、6歳。

だから、お父さんは私には優しいんだって!

”ユミは、そう思えへんけど。”

単身赴任での出張や、転勤が長かったので間が離れたんだって!


私がゴルフデビューしたのは、ゴルフが好きだとか、ゴルフに興味があるとかじゃなくて、

ただ、毎週のように土曜日か日曜日にゴルフ練習場(打ちっぱなし)へ行くお父さんと一緒に出かけたかったのと、家にいてても楽しくなかったし、お父さんと出かけたら楽しいことが有るような気がして、連れていてもらったの。


練習場へ行く時、予めお父さんは8番アイアンを短く切って子供でも振れるようにしたクラブを持って行ってくれていたみたいで、

『お父さん、ユミにも1回やらせて!』って言った時、

『これで打ってみ。』って、その8番アイアンを渡してくれたの

クラブの持ち方も全然分らなかったし、

もちろん、振り方も知らなかったから

ボールめがけて、

『えぃ!!』って、振ってもボールにもかすりもしなかった。


何度か振ったけど、全然ボールにあたらなくて

『なんで、当たれへんの?』

それから、お父さんに握り方から振り方まで押せてもらって、

ボールを置くゴム(ゴム製ティー)に、3回当てたらボールを打つ

それを繰り返し繰り返し練習をしました。


すると、だんだんボールに当たるようになり、ボールが前に飛ぶようになってきたんです。

最初は面白くなかったけど、だんだん面白くなってきて

どれくらい打ったか分らないけど終わったときには、

『次も連れて来て欲しい!』

お父さんに、お願いしたくらいです。


それからは、お父さんが練習に行く時は必ずくっついて行き、練習をさせてもらうようになりました。

初めの頃は、お父さんの打席を代わる代わる練習してたのですが、そのうちに私も一人前に打席をとってもらい、2人で別々に練習するようになったのです。


そんな頃、練習場の端っこの方で子供がおじさんに教えてもらっている光景を見たのです。

『お父さん、あれ何してるの?』

『あれは、ゴルフレッスンを受けてるんだよ!』

『ふーん、ユミもゴルフレッスン受けたい!』


すると、お父さんが

『ユミ、ゴルフが上手になりたいんか?』

『真剣にゴルフをするつもりで、途中でやめたりしないんだったら受けさせてあげる。』

『よく考えるんだよ!』

そう言われ、私はすかさず

『ゴルフを真剣にやりたい!』

『途中でやめたりしないから、ゴルフレッスンを受けさせてください。』

と、お願いしました。


お姉ちゃんと、お兄ちゃんも私のように、何度かあの8番アイアンで打ったそうですが、1度か2度で面白くないからって続かなかったそうで、ユミもそうなると思っていたようです。


でも、お父さんは嬉しかったみたいで、その日の内にレッスンの申し込みをしました。

そうなると、父が作った8番アイアン1本だけでは、だめなのでハーフセット(7本)を買ってくれたのです。

(フルセットは、14本)


家に持って帰ってくれた時は、それはそれは嬉しくて、私は飛び跳ねて喜んだのを覚えています。

それからは、毎週土曜日が来るのが待ち遠しくて、土曜日と日曜日は必ずレッスンへ行き練習をするようなりました。

そのゴルフレッスンは、1ヶ月の月謝が4千円で何回でもレッスンを受けてもよく、学校が休みでコーチが休みでなければ平日も可能であれば連れて行ってもらうようになったのです。


ジュニアーのレッスン生は、だいたい十数名いてて大人の人も混じって練習していました。

ゴルフは、なかなか上手くなれなかったけど、一緒にレッスンを受けている友達ができたのも楽しみの一つになったのを覚えています。

土曜日と日曜日には、学校では会えない友達を会うゴルフの練習をする楽しみが、なかなか上手くなれなかったことを忘れさせてくれてのでしょう。

数ヶ月が過ぎた頃から、だんだんボールがまっすぐ、遠くへ飛ぶようになって来た頃には、今度はゴルフが面白くなってきたのです。


半年ほどたった頃だったか、ついに初ラウンドに連れて行ってくれることになったのです。



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