番外編 ぷちっとエデン
番外編 ぷちっとエデン
第四話 弥生がレオンに呼び出された、裏の話。
『弥生と日向』
日向は、弥生が誤報したから殺されたと思っており、
自室にてテーブルに突っ伏して泣いていた。
「うぇーん、バカやよい〜、えーんっ」
すると、
「おぃーす。ただいま〜」
と、生きることを認められた弥生が帰ってきた。
「!!!!!!」
日向はびっくりして異能力《透明》になった。
「あれ?いない?いないか〜そうか〜。」
弥生は、部屋の中を見回し。
「……ここだっ!!」
日向に抱きついた。
「ピッ!!!ばかっ!!!何すんだ!!!」
日向は能力を解き、現れ立ち上がる。
「はっはーん。俺から隠れれると思うなよ〜」
ニヤリと笑う弥生。
「な、なんで死んでねぇんだよ…!」
「温情で許された」
弥生は笑いながらピースをした。
「──っ!!!!もう!!!バカ!!!もう二度と馬鹿な事すんじゃねぇぞ!!!!」
日向はポスポスと、弥生を叩いた。
「……おう。もう一人にはさせねぇよ。ごめんな。」
ポスポス叩きながら涙を零してる日向を、
弥生は抱きしめた。
「ぅ…ううぅっ……ばかっ…!」
日向は弥生に体を預けた。
「泣くなよ、湿っぽいだろうが。」
弥生は、笑いながらも日向を暖かく受け止めた。
エデンにしては、あまりにも人間らしい夜だった。
『弥生と日向』~完~
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第五話 守炎に目覚めたレンから逃げた後の話。
『紙爆と銅刃』
「ちくしょうっ!火を扱うなんて奴がそばにいるなんて聞いてねぇぞ!!お前知ってたか!?」
「知らねぇよ!!ただあの女を消せとしか言われてねぇもん!!」
紙爆と銅刃たちは、喧嘩しながらも、
人気の少ない道路を走って逃げていた。
「早くエデンに帰ろう!!あの火のやつが追ってきたら俺たち相性が悪すぎる!!!」
「あぁ!そうだな!!勝てそうにもねぇ!!」
「帰る必要はありません。あなたたちのお仕事はここでおしまいです。」
どこからか低い男の声が聞こえた。
「「っ!!!」」
紙爆と銅刃は足を止め、前方を警戒する。
「誰だ!!帰る必要が無いって、どういうことだ!!」
「そのままの意味です。与えられた仕事をこなせない"ゴミ"はいらないので。」
突如として現れたワープホール。
そこから黒のスーツ姿の男と深くフードの被った紫パーカーの男が出てきた。
「げっ……ケイン……執行官……」
紙爆と銅刃は冷や汗をかき出す。
「……?何を驚いているのでしょうか。……まぁ、わたくしもそんなに時間に余裕は無いので、パッと終わらせましょう。」
ケインは手を前に出す。
「ち、違うんだ!あれは油断しただけだ!本気出せば勝てた!俺はまだ役に立つ!だから――」
言葉を遮るように、白く眩い光が銅刃を飲み消した。
汗も、涙も、血も、跡形もなく、消え去った。
「ぎっ……くっそ!!くらえっ!!!」
紙爆は、苦し紛れの爆弾を投げた。
だが、次の瞬間、視界は真っ白に塗り潰された。
「……ふざけ、やがって……」
後悔も虚しく、紙爆も消え去った。
「さて。ゴミも片付けましたし、戻りますか。クロム君、ワープを。」
青く輝く目に、スッキリとした表情のケイン。
「……カスタード」
クロムと呼ばれたものが、ぽつりと呟く。
「あぁ、そうでしたね。カスタードシュークリームですね。ではコンビニに移動でお願いします。」
「……了解」
ワープホールが開き、二人の姿はワープの中に消えていった。
その場には、静けさだけが残っていた。




