響く戦火③-011
第十一話:響く戦火③
「五将眼か!?」
少しおかしい…城か?
天井がものすごく広い…こんな場所あの街にはなかったぞ…
「俺の五将眼…見た対象をこの城に閉じ込める…ここでお前を殺させてもらおう」
「ちっ、気付かぬ間に俺を見ていたのか」
しかし、相手は刀を抜いた…もう戦うしかないようだ。
しかも魔法衛兵隊だ、魔法攻撃も来るだろう。
「こちらから行かせてもらうぞっ」
やられる前に攻撃をする。
とりあえず腕の強化…相手の腹に叩き込む
「来やがれ」
一方アイスフロストリーフに残された二人は…
「まったく…どこいったのか二人とも…危険なことに巻き込まれていないといいが」
〝ドガァァァンッ〟
「なんだ!?、爆発音か!?」
「爆発音、フィナシェとラテは大丈夫かしら」
確かに今聞こえた、爆発音だ…現実世界の方に違いない、椿の持つ刀も止まった。
「まさか、マリー・ゼロウスか!?」
そう言い、辺りは先ほどの街へと変わっていった。
というか…まずい早く師匠とラテを探さなければ、とりあえず爆発音がした方に行がなければ。
「おい、名無し野郎…頭伏せとけ…」
「…は?」
〝ズガガガガガァッ〟
なんだ!?、ビームのようなものが横を通っていった。
「椿今のはなんだ!?」
「黙っとけ…これは魔族だ」
家が多く破壊されている、煙の中から一つの物陰が現れる。
「着地失敗だ!さーて…マリーちゃん探そう!!」
女なのか…マリー・ゼロウスと言ったな……まさかあのオズというと男同じ奴なのか?
「お前、マリー・ゼロウスと言ったな…どこの魔族だ」
「あれ、とにかく魔力がすごいってオズくんが言ってたから…魔力がある方に来たんだけど君マリー・ゼロウスじゃなさそうだね…」
オズ…やはりこいつ魔王の配下だ。
「…それよりこっちの五将眼の子の方が気になるな〜」
なっ、いつのまに俺の背後にまわっていた!?
早すぎる……
「すごい、ちょっとその眼使ってみてくれない?」
「使うわけがないだろ…体にどれだけ負荷がかかると思っている」
体に負荷がかかるだけじゃない…もし使ってしまったら辺りは破壊され尽くされる。
「あら、残念だなー…まあいいやお名前は?」
……なんだキレることもないなんてかなり潔い奴なんだな。
オズと同じように喋れる魔族か。
「おい、魔族俺を無視するんじゃ…」
バキンッ
「なに!?」
椿が刀をこちらへ向けると同時、魔族はその持つ刀をへし折った。
「黙れよ…衛兵隊くん!」
魔族のその鋭い爪を椿に振り下ろす。
魔族の揺れる髪は鋭い歯のように空間を切った。
「スペクトル!!」
「ゼビロボ…」
「きゃっなに!?」
この光…!?、そしてこの炎は…
二つの攻撃で魔族は振り下ろそうとする爪を止め、高く飛んだ。
「二人ともなにはぐれてるのよ…」
「お前だろ、マリー!!」
よかった、二人ともちょうどいいところに来た。
だが、椿とマリーを合わせたらダメなんじゃ…
「な、なんでこんなところに椿が…」
俺た刀を持つ椿は、魔法で刀を生成し構える。
そして、先ほど攻撃を避けた魔族がこちらへ歩き戻ってきた。
「君たち…面白そうだね…マリーちゃんもきたことだし」
「え、私!?」
魔王の配下ということはわかるが、この反応だとこいつのことは知らないようだ。
困惑する師匠に椿は言った。
「この魔族…お前のせいでここに来たそうだ」
「え、知らないわよ…とにかく市民たちは避難させた、やるわよ!」
それもそうだ…それに、こいつが魔王の配下ということが椿に知って貰えば、師匠の濡れ衣も晴れるかもしれん。
「……仕方ない…五将眼解放」
椿は右の眼帯を外し俺たちを視界に入れる。
「ちょ、なにこれ!?」
「う、ここどこだよ!?」
奴の五将眼の力で創造された城の中だ…この中なら戦いやすい…ということだろう。
目の前に椿はいるが…あの二人はいない…
「奴らは多分違うところに飛ばされた、それよりあの魔族もこの城のどこかにいる…探すぞ」
師匠たちも探さなければな
「もう何が何だかわからないわ!!急にこんな所へ飛ばされて…魔力感知もうまく効かない…」
師匠とラテはどこへいったのだろうか。
「というか、ここの構造はどうなっているのだ」
「…城と言ったが…違う階は存在しない…このフロアに魔族とマリー・ゼロウスがいるはずだ」
そうか、だが先は見えない…たくさんの部屋と廊下だけが続いている。
すると上から誰かが落ちてくる。
「いたたぁっ、ここどこ?」
「ち、来たか」
ま、まずい先ほどの魔族…魔族はこちらに気付き言う。
そして椿は刀を鞘から抜き魔族の様子を伺っている。
「君、また会ったね、私は楽喜よろしく!!」
相手に警戒心はない名まで名乗っている。
そしてなぜだが自分に喋りかけてくるな。
「今度こそ殺させてもらう…」
魔族にまた刀を振り下ろし、背中を斬りつける。
不意をつくのはいいと思うが…だめだ傷一ついていない、それに
「だからさあ、私はこの子と話したいんだよね」
何もないような顔で、こちらを指差し一瞬で椿の腹に重たい一撃が入れる。
〝ドゴォォッ〟
「ぐっ」
本当に速すぎる…椿は刀で守ったようだが…あの攻撃真正面から辺りでもすれば死ぬな。
「私はオズ君と一応同等の強さなんだからね」
「オズ…シルバーレイク王国の生き残りの現国王だった気がするが…」
何も知らない椿は疑問に思っている、たしかに民衆から見ればオズはただの人間…
というか、あのオズと同等って…どうすれば勝てるんだ!?
「椿聞け、そのオズという男が裏で糸を引いている男だ」
「裏を糸で…」
「裏で糸だ…」
「あ、そっかその情報知ってるのたしかマリーちゃんだけだったのか…まあいいやここで殺すんだから…」
楽喜という魔族…裏表がないようでかなり残酷な奴だ、どう倒せばいいのか。
「椿……とにかく奴に対抗するには、攻撃するのみだと思う」
「承知の上だ…魔族とは何度もやり合っているからな…いくぞ」
思い切り足を吹き込み刀を楽喜の方に突きつける。
出遅れは禁物だ、俺も早く攻撃に参戦しなければな…五将眼の部位転移強化で拳を強化する。
「しょうがないな…やってこう!」
「クソ喰らえ…〝ゼビロボ〟」
魔法攻撃をバンバンと楽喜に放ってゆく。
自分はとにかく直球攻撃しかない、相手に死臓を喰らわせればやれると思う。
「フッフッ、私には魔法攻撃は無意味だよ!!」
まずいこのままだと耐久戦でやられる……どうすれば、こいつを倒せるんだ。
「君も面白いけど…私が探してるのは、マリーちゃんなんだよなー」
俺もかなりヤバそうだが…椿は先ほどから攻撃を受けすぎている。
息をあげ刀を持つ握力がだんだんと弱くなっているのがわかる。
「あ、安心しろ…治癒魔法は効いているはずだ…」
「まったく…そうだといいが」
つづく




