響く戦火②-010
第十話:響く戦火②
魔法衛兵隊…それは世界各地に部署を持ち、魔法解明、世界指名手配犯など事件の捜査などがで役割ある。
その中でも執行部隊…指名手配犯を殺すことに特化したものたちの部隊である。
そして、自分の隣を歩くのは、その……執行部隊、椿という男だ。
そして、師匠がくれたこの変装やはり役に立たなかったな。
「とりあえず、お前が口を簡単に割らないことはわかったぞ」
「それはご理解どうもだ、衛兵隊…」
いつ刀を抜かれるかわからない、だがこんな大勢の前で殺されることはないだろう。
だがどうするか、俺に魔法感知能力はない二人の位置もさっぱりだ。
「とにかく、いつまで着いてくるつもりだ?」
「身を弁えろ、お前はマリー・ゼロウスの仲間としてもう指名手配犯だ。だが一点疑問がある…それは名前がわからないことだ」
自分の名がわからないのは、当然だ。
生まれもわからず、ほとんど自分のことをわかっていない記憶喪失者だ。
「名などどどうでも良い、なんだったら名無しでもいいぞ」
「たしかに、別にお前に興味を持っているわけではない…それでも、その眼が俺と同じということはわかる。」
なに、こいつ分かるのか?自分の五将眼のことを…自分はわからないのにな。
だが、確か五将眼は黒魔術の結晶…魔力感知で分かるものなのか。
「…つまりお前はこの世の脅威に一歩踏み入れている」
魔法で束縛されているわけではないが、威圧感なのだろうか…その眼から逃げられることはできないだろう。
仕方ないな、このまま着いていくしかない。
少し無言の空気で椿が口を開いた。
「近頃…マリー・ゼロウスを捕まえるために、魔法衛兵隊以外にも、シルバーレイク王国で〝七傑〟という組織も作られているらしい」
なんだそれは…とりあえず敵対組織が増えてゆく一方で困ったものだ。
それにしてもなぜ、オズがシルバーレイク王国を統べているのか…それが謎でしかない。
「…というか何をしている」
「見ればわかるだろう、腹ごしらえだ」
片手にアイスを持つ椿はそう言う、こいつに緊張感というものはないのか…それとも俺を戦力だと思っていないのだろうか。
それより奴が持つ八段アイスの方が気になる。
「とりあえず、お前は人質だ首を刎ねられたくなければ…しっかり着いてこい」
「わかっている…」
魔法衛兵隊だから、がマリー・ゼロウスと行動を共にしている俺のことを殺すはずだと思ったが…。
いいや、〝いつでもお前を殺せるぞ〟という遠回しの表現でもありそうだ。
「しかし、どでかい街だな…」
「そりゃそうだ…昔は城が建てられていたんだから…街のど真ん中には、あの大賢者阻止雨の墓があったりする」
大賢者阻止雨…本で見たことがあったな、世界を放浪する謎の人物…。
だがあの大島とも関係があるとか書いてあったような気がする。
「…墓って、その人死んだのか?」
「いいや、数百年前一度死んだが、魔王討伐軍のイラア達に蘇生されたらしい」
その阻止雨という人物…イラア達に関係があるのなら何か師匠のことも知っているのではないか?
「とりあえず阻止雨のことは置いておいて、先ほどの〝七傑〟…というものの話をしてもらおうか」
「本当…罪人のはずなのに図々しいな…シルバーレイク王国で作られた七人の組織のことだ」
七人の組織…だがシルバーレイク王国はオズによって全滅させられたはずだ。
どこから人材を派遣したのだろうか…もしや魔族だったりするのか?
「とりあえず…王国最高の戦力の集まりだ…容易に出し抜ける相手ではないだろう」
「本当に、師匠はモテモテだな…」
というか、少しの話の間でこいつ八段アイスを全て食べているじゃないか。
魔法衛兵隊の時点で世界中の人たちを守る正義の味方なのだが…俺たちの敵であることは間違いではない。
「それで、適当に歩いているが…どこに向かっている」
というかもう人気のない路地のようなところまで辿り着いてしまった。
椿はハンカチで口を拭き、こちらへ振り返り言う。
「とりあえず、お前が口を簡単に割らないことはわかったぞ」
持ったハンカチを、その場に捨てる。
「それはご理解どうもだ、衛兵隊…ポイ捨ては良くないぞ…」
いつ刀を抜かれるかわからない、だがこんな大勢の前で殺されることはないだろう。
だがどうするか、俺に魔法感知能力はない二人の位置もさっぱりだ。
「とにかくこんな路地に連れてきて、なんのつもりだ?」
「身を弁えろ、お前はマリー・ゼロウスの仲間としてもう指名手配犯だ。だが一点疑問がある…それは名前がわからないことだ」
自分の名がわからないのは、当然だ。
生まれもわからず、ほとんど自分のことをわかっていない記憶喪失者だ。
「名など、どうでも良いさ…なんだったら名無しでもいいぞ」
「たしかに、別にお前に興味を持っているわけではないが、その眼が俺と同じということはわかる。」
なに、こいつ分かるのか?
自分の五将眼のことを…自分はわからないのにな。
だが、確か五将眼は黒魔術の結晶…魔力感知で分かるものなのか?
「…つまりお前はこの世の脅威に一歩踏み入れている」
ガラリと相手の目つきが変わった、そして、気がつけばここは…どこだ壁…室内か?
「もうすでに俺の眼の力は発動している…」
「ようこそだ、我が城の案内ツアーへ…」
つづく




