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魔法使いの断末魔  作者: 鯖承まどか
魔法使いの殺伐:第二章 魔族到来編
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響く戦火①-009

第九話:響く戦火①


「この国一の剣闘士…佑月かなりやれると思いましたが…本当に困りましたねえ」


魔族たちが拠点にしている暗闇の世界でオズは言う。


「なーにしてるの、オズくん!、」


「楽喜さん、さすがマリー・ゼロウス…十八歴級の魔獣を四百体…一斉にやられてしまいましたよ」


「そっか、マリーちゃんって子強そうだね、私行ってくるよ!!」


「ちょ、楽喜さん!?…行ってしまいましたね…しかし…ますます欲しくなりますね、早くお人形にしたいですねマリー・ゼロウス」



久しぶりの朝の光だ、なんで綺麗なのだろうか、師匠は地図を見てラテは刀の手入れなんかをしている。


「さて、次の君主探しよ!!」


「あのな、昨日言った通り…もしあんたが変なことしたら魔法衛兵隊に帰るからな!」


その通り、一応師匠が不審な行為をすればラテはこの旅を抜けると言う。

まあ、契約みたいなものだ。


「でも、あんた魔法衛兵隊にはマークされてるわよ、無事に帰れるかしら?」


「だから魔王を倒して、魔法衛兵隊に戻るんだよ!!」


ちょっと、ラテの言うことは矛盾している気がするが………まあいい。

師匠は北を指差す。


「君主はあと一人」


そういえば、ラテは光の君主と言っていたが…俺と師匠も四人の君主の中の二人なんだよな?


「師匠、俺たちは何の君主なんだ?」


「え、ああ私は魔法の君主…それで、なぜかあんたのことなんだけの君主がわからないの」


それって本当に俺は君主なのだろうか……だが師匠の能力が入っているのなら、そうなのだろう。


「まあ名無しの君主といことでいいんじゃね?」


「センスは皆無だが、そう言うことにしておこう…それで師匠行き先は…」


師匠は四角いトランクに荷物を詰めにこりと笑い言う。


「次の行き先は、アイスストリーフっていう街…」


アイスフロストリーフ…なんだアイスと風呂…なんなんだその街は。


「ああ、あんたの父親が整備させた元廃墟街のやつか」


「そ、結構栄えているはずよ、君主も見つかるかも!!」


そう簡単には行かないとは思うが…その無邪気な目…多分難しいことは考えていのだろう。


「じゃあ、ラテ、ホウキお願い!」


「なんで俺なんだよ!!」


「私運転下手だから…」


そして、我々はラテの操縦するホウキに乗りそのアイスフロストリーフという街へ向かう。


「そういえば、師匠あの魔法衛兵隊の椿という男は何者だんだ?」


ずっと疑問に思っていた、あの男のこと…五将眼を持った奴のことを聞いた。


「あいつは、魔法衛兵隊の執行部隊の隊長……魔法衛兵隊最強とも言われているわ」


どうやら、時期魔法衛兵隊トップになると言われる大物だったようだ。

あの威圧感…同じ眼を持ったもの同士だがあれは俺と別格の存在なはずだ。


「前はギリギリ勝ったんだけど…五将眼を移植したっていう言葉にはすこし引っかかるわ」


この五将眼については、なぜかわからないが自分もよく知っている。

世界に五人しか持つことのできない眼…その眼を持つものが死ぬと、入れ替わりでまた新たな五将眼の者が生まれてくる。


「でも、私の父親が五将眼を持っていたから、多分新たな五将眼の人間が現れてもおかしくないわ」


「あの人は本当にすごい、ホウキ一本を操る俺たちだが…あの人は船一隻を操るほどの魔法使いでもある」


「それに、刀の名手…皮肉よね本当…ユグドラシルもびっくりのパワフルよ」


「なんだよそれは…」


言葉にできるなら…最強の脅威というわけか…多分今の俺は勝てないと思う。

そんなことをしていると師匠の言う、アイスストリーフについた。


「ほー、かなり人が多いな…大丈夫なのかマリー?」


「ま、変装すれば…大丈夫なはず!、そうだあんたたちこれ被りなさい!!」


師匠は、一枚の布切れを顔に投げつける。

こんなもので、正体を隠せるかどうか……ラテもラテで…しっかりつけているし。


「仕方ない…こんなで隠せるとは思わんがな」


人々がたくさんの店を営むその様子は、まるで美の街……ここで一体何をする気なんだそんなことを思っていると師匠が言う。


「じゃ、これから私たちは…君主を探すわ」


「いや、だから君主が誰なのかわからないんだろ…一体どうやって探すってんだ」


まあ、そうだなこんなに人がいれば君主もいるかもしれんが…問題はこの中でどうやって見つけるか、そして果たしてこの中にいるのか。


「でも、ラテのように、結構すれ違う可能性もなきにしもあらずよ!!」


「そう簡単に行くといいが…まあいいでは三人で別れるのは危険だ、だから……」


二人ともどこいった……全くこんな人混みじゃあな…まああの二人には魔法感知があるはすだ、そこら辺に座ってれば…


「そこの片目野郎…」


言葉をかけられた瞬間…頭の中でフラッシュバックが起きた…この声はあいつしかいない。

振り向くと眼帯をつけた魔法衛兵隊…


「お前か…魔法衛兵隊の椿…」


「こんなところにいるとはな…マリー・ゼロウスとラテ・サイリウムはどこだ…」


そう、相手は自分に問いかける…ここはどう返すのが正解なのか。

相手から発される殺気は人間のそれじゃないが…刀を抜こうともしていない。


「……さて、俺も迷子の子守りには困ったものでな」


「ふっ、そうかそれでお前は今からどうする…ここで奴らの居場所を教えてもらおうか」


いや、そんなことを言われても…本当に知らないのだ。

どうすればいいか…逃げられるのか…これは?


「まあ、言いたくないのなら…その口刀でこじ開けるとしよう…」


ブォッ

少しの火花に気づいた…まずい来る!!

ゴォォォォォォォッ

目の前には炎で形成された拳…幸い避けることができた。


「卑怯だな…貴様刀でこじ開けると言いながら魔法を使うだなんて…」


まあ仕方がない…やるとするか…絶望しているだけなのは体に悪い…


つづく

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