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魔法使いの断末魔  作者: かまぼこ太郎
魔法使いの殺伐
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凶魔王城③-038

魔法使いの殺伐

第三十八話凶魔王城③


大島がある遺跡を探索しているときだ、

ある一つのノートを発見した。


「なんだ凶魔王…バーゼル、なんだこれは」


そのノートを見てみるとそこには驚きの事実が隠されていたのだ。

凶魔王は元魔王の死体の破片から生まれた存在、凶魔王城の場所そして8神柱の存在が記録されていた。

誰が書いたのかはわからないが大島は昔のパーティ…佑月とイラアの協力を得て連れていく。

結果はあと少しのところで敗北してしまう、

そして、大島は呪いをかけられてしまった。


「しかし運命だな私は魔王から生まれた存在大魔王だった時の記憶も受け継いでいる。」


何が言いたいんだ


「私はお前の祖先だ、〝バーゼル・ゼロウス〟

私が初代ゼロウス家当主だ」


「ゼロウス家!?、どういうことだ、祖先ということはつまり血の繋がりがあるということか」


「私は昔…一人の魔族に絶大な魔力をもらい魔族になったゼロウス家当主なんてそんなちっぽけな地位はいらなかったのだ。

私はこの世を支配したいのだ私が基準の世界にする」


「そうか母さんが言っていた凶魔王との関係こういうことだったのか…

そして僕の両親はお前を倒すための研究をしていた、多分そういうことだと推測する。」


凶魔王は大きな笑いをあげ、僕の前に近づいてくる。


「さすがワーズお前は頭がいいなお前もこっち側の存在だったらよかった、」


こっち側の存在か…そうだなイビルも元は人間だ僕たちは人間を殺していると変わらない

だが凶魔王…こいつだけは放っておけない。


「凶魔王この世の支配とか言ってたよな、」


「そうだ、この世のためにもそれが必要だろう?」


「なら僕はこの世のために………

お前の夢を打ち砕く…」


あたりが炎により囲まれる、ワーズが炎を生成してメラメラと燃え上がる。

凶魔王はワーズに全速力で向かう、ワーズはライフルで頭を狙う。完全ロックオン…


引き金を引く。


〝ドギュンッ〟


大気の力を操り、いつもより速い速度の弾丸が凶魔王の元まで飛ぶ。


「そんなノロイ弾丸この私に当たると?」


弾丸をスラリと避けた。ここまでは想定内だ。

すると足元に魔法陣が出現する。


「こ、これは…!?」


その魔法しからは柱が勢いよくドンと出てくるその風圧で吹っ飛ばされてしまう。


まずい、今ので凶魔王を見失った…。

瓦礫が散らばる中、見を潜めた奴が脳内で語りかける。


「私を見失ったと言うことは、ここで貴様の詰みだ」


「くっ、魔王がこんな卑怯な戦い方していいのかよ!」


「よく言うな、遠距離型のお前にだけは言われたくないよ…」


空中から魔法陣が複数出現、多くても20…。


避け切れない。

一気に岩盤をいくつも生み出すのには時間がかかる!!

凶魔王はそのまま魔法を放とうと声を荒げる


「ここで終わりだな!!ゼビロ……」


「させるか…」


「なぁっ…なに、ぐっっ!」



凶魔王の胸に弾丸が撃ち込まれた。そう僕が撃った弾丸だ。

そのまま隠れていた瓦礫から凶魔王が現れる。


「なぜ…魔力感知が使えないお前に、私の場所が!!」


そんなものは簡単、観察したのでもないし推理でもない。


「ログストーンだ…」


「なっ、なに!?なぜお前がそんな物を!!」



やはり、トワールさんは凶魔王からログストーンを奪っていたのか…。


「このログストーンとは魔力を探知する力…つまり、使う魔力感知を持つ魔石かっ…」


「僕もそう思っていたよ、だけど違う…この魔石は名の通りログ…出会った相手の魔力を感知する記録型の魔石だったんだ…」


「記録型の魔石…つまり私の魔力を常に感知できると言うことか…ふっ、面白い」


やはり回復が早い、マリーに少し魔力を借りた弾丸を撃ち込んだが、あまり効き目はなさそうだ。


「貴様のその咄嗟の判断力は私を倒すのに値するものだ、正々堂々と殺し合おう…無法使い!!」


凶魔王は飛ぶ。


風圧で飛んできた瓦礫を凶魔王は壊して空中にいる僕に浮遊魔法でこちらまでくる。


空中戦か風を操ればどうにかなるが放ってくる魔法を僕は複製して行く、魔法の反発により両者魔法の撃ち合いだ。



「ほらほらほらほらほら!!」


「ぐっ…」


風魔法の乱れ打ち…。魔法の複製が行き届くことに集中させなければ。


「そうやって守っているだけじゃ、私は倒せないだろう」


「いいや、お前を落とす」


「なに?、ぬぅっ!?」


ワーズは風を操り凶魔王を地面に打ちつける

凶魔王は倒れてその上からワーズはライフルで弾丸を撃つ。


「ぐっ…バリアだっ!!」


凶魔王はバリアを張る、そして弾丸は跳ね返されてしまう。だが元から弾丸なんぞでこいつを倒そうとは思わない…。

ワーズは手で風を操り瓦礫を集めそれを一つにする

だが凶魔王はその場に立ち手を上げる


「こい!凶魔王!!」


「死ねぇ!!ワーズ!!〝ライジングインパクト〟!!」


ワーズは風を操り、隕石のように飛ばした。

ワーズの全てをかけたその技それは空気摩擦で燃えてゆく、全てを壊す殺伐とした隕石だ。


そう…〝殺伐砲〟である。


〝ザザザッ〟


凶魔王は受け止める、だが脚が後ろに押し負けている。

そしてその強さは……僕の殺伐砲の方が強力だったようだ。凶魔王はそのまま吹っ飛ばされる。


城は今の衝撃で崩れてゆく、その光景はまるでこの世の終わりのようにそして、この世の始まりにも見えた。

なんとも言い表せない状況を、外にいた大島や衛兵隊もその光景を見ていた。


「やったのか?」


暗い玉座の間は静かさと儚さに満ちていた。


凶魔王とワーズが戦っていたところには、一つの岩盤の屋根ができていた。


そこから出てきたのはワーズであった。



「うっ…意識が遠のいてゆく、でもこのまま死ぬわけにはいけない…なっ!?」


ワーズが見た先には倒れている凶魔王がいたのだ。


凶魔王の指はぴくりと動き目を覚ました。


「ふっ、私はまだ生きていたようだ…だが今のはだいぶ効いたぞ…ワーズゥ!」


まだ生きていたのか…もう立つことすらままならないというのに、横に落ちている剣を僕は拾う、今のうちにこの剣でトドメを刺すしかない…


「ほぅ、まだ向かってくるのかだが、その様子それ以上無理をしたら死んでしまうぞ?」


「自分の命より大事なものなんて……この世界にはたくさんある…この旅で知ったことだ」


歩き続ける、だが瓦礫につまずきバタンと倒れる。


一瞬昔の思い出が見えるこれが走馬灯…なのだろうか?


そこには母さんと父さんそしてマリーが僕の前に立っている。


懐かしいな。よくこうやって遊んだっけな…。

もう、このまま死んでしまうのか…でもいい、こんないい夢を見ているのだ。


城の中に光が差し鳥が数匹入ってくる。世界は美しい生命に溢れている………。



まだ僕には闘気があった。


危なかった、心が闘うということを止めようとしていた。


「だめだっ、まだ死ねない…お前を殺すまでッ!!」


「ほう、まだ立つか、ワーズッ!!」


「一度冷めた熱は温めればまた戻る…お前を倒す」



頭はあまりの過労によりあまり機能していない。

これじゃ、アビリティも何も使うことができない…。

崩壊寸前の震える足で、凶魔王のそばまで来ることができた。


「さぁ、最後の戦いだ」


剣を振るう、ライフルはもうない、今持っている武器でなんとかするしかない。


「馬鹿め、私に剣術で勝とうとするか…」


互いの剣が火花を放つ、意識は失う寸前。これに負ければこいつは回復して生き続けるだろう。


「その身を壊す覚悟はできているのか?」


「僕の命なんて、大事な人や世界を守れるなら安い物だ!!」


大きく刃を振るい、凶魔王の肩を切り裂く。


「うっ、こんな一撃…屁でもないわ!!」


「そうかよ…じゃあこれはどうだ…」


この時を狙っていた、このとてつもなく救いようのない怪物に渾身の一撃を与えられるこの隙。


血は煮えたぎる、相手を倒すと言うその殺意が限界を迎える…その時に放たれる一撃は誰の想いよりも強い。


「〝炎壊〟!!!!」


ガラ空きの凶魔王の腹に拳で一撃。


「ゴハッ…」


憎しみの一撃を放った。燃える一撃を放った。未来へと繋ぐ一撃を放った。


だめだ、まだ止めちゃだめだ!!!



「ウォォォォォォォォォッッ!!!」


「くそがぁっ、ワーズ…貴様ぁぁぁッ!!」


その拳は凶魔王の内臓まで到達した、まだ止めてはダメだ、心臓を完全に貫く。


「やめろぉぉっ!!」


凶魔王は唯一動かせる手で僕を剣で滅多刺しにする。相手に容赦はない…だったらこちらもだ…。


「なっ、くそまて、ワーズやめろぉッ!」


〝ブシュッ〟


鈍い音が静けさを纏うこの間に響いた。


炎壊は凶魔王を完全に貫いた。


「……や、やったか?」


いいや、まだだ、絶望しか感じられない。あれほど恐ろしい生命体だとは…。


「ぐぎぎぎぎっ、まだ、まだ終わっていないぞぉぉぉ!!!!」


とうに限界を超えた、凶魔王も同じく身動きがあまり取れないようだ。

やばい、このまま回復されたら…。

最後の力を振り絞る、鋭いガラスの破片を拾い凶魔王の元まで足を動かす。


「ま、まだ動けるかぁぁぁ…!!!」


「お前…お前を殺すまで行動はやめはしないさ!!……ゔっ!?」


体の全ての筋肉が機能を停止した。もう凶魔王はすぐ目の前にいるのに、だめだ、もう振り下ろす力さえない…。


「まだだ!!」


ガラスの破片を両手で持ち、やつの首に目掛けて剣を突き刺そうとする…。

だがちょうどすべての力が抜けるもう本当に無理だろう今度こそ…。


「ワーズ!!」


声が聞こえた。

誰が、僕の刃を持っている手をその上から握ってくれた。


「あの時ワーズに急に斬られてびっくりしたよ

でも安心した、あんなことワーズは絶対しないからね…」


そのまま終止符を打つように手を下ろした。


「まて、私は終われない…死にたくない…ぐ、ぐぅぁぁぁっ!!!」


凶魔王の首に剣を突き刺した。

これで終わったのだ、支えてくれてたのは、フェニックスだったのか…。

乗っ取られていたとはいえ、僕はみんなを斬ったと気づいて本当に胸が痛くなった。

だけど…それでも…仲間は僕を信じていてくれたようだ。


僕はフェニックスの膝の上で意識を失ってゆく。

そのまま僕たちの旅は終わった。約一年の旅だったな、とんでもないことに巻き込まれてばっかりだったけど楽しかったな…

楽しい人生だった。




「おい、おいワーズよ起きろ!」


目が覚めるあたりは真っ暗目の前には神の姿があった。なんだよこんないい死に方をしたのにまだ喋りかけられるのか。


「どうしたんだ神…このまま僕は死ぬんだろ?」


神はこちらに顔を寄せて怒った。


「馬鹿者が!、お前は死んどらんのだ、あれから

一ヶ月お前は寝たきりなのだ!!」


「どういうことだよ!?、まだ僕は生きてるのか?」


「ああ、だから起こしに神領域にお前を入れてやったのだ…みな心配しておるぞ特に、フェニックスとかいう小娘」


「そうかフェニックスあいつにはしっかり言わないといけないことがあるんだ、謝らなければいけない…あとあいつ男ね」


神は黙って僕に触れる。


「大丈夫だ…ワーズお前は神加護を持っておる、わしはいつもお前のことを見ているんだ

行ってやれ…」


「ああ、ありがとう神」


神は僕に光を放つそして、その瞬間目が覚めた。これは僕の部屋の天井か!?

つづく

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