ファイルーズのトゥーズドア②-007
七話
「自分は大丈夫、時間を稼いでくれ!」
イラアは2人に言った。
ファイルーズは持っていたリボルバーを腰のホルスターから抜き、佑月に向かって撃った。
「佑月! 体を硬化しろ!」
大島は佑月に向かって言った。
「無茶だ! 俺の硬化は準備に6秒はかかるんだ!」
弾丸が佑月にあたるその時、佑月の前にバリアが張られた。
「なに!?」
ファイルーズは戸惑った様子でいた。
なんと、さっきイラアが斧で切り付けられた時に、あらかじめバリア魔法を大島と佑月に付与していたのだ。
「ありがとよイラア、恩にきるぜ」
佑月は剣を抜き、リボルバーを持っている左手に斬りかかろうとしていた。
「よし、勝った」
佑月がそう言った瞬間、ファイルーズの体からまた斧を持った手が出てきた。
「何!?」
ズバァッ
「なぜだ…何も嘘をついていないぞ! なぜ攻撃されたんだよ!?」
男は笑いながら言った。
「君はさっき“よし、勝った”と言っただろう。君が勝てないことは運命で決定しているということだ。だから君は“嘘”をついたということになる。わかるかぁ?」
佑月は打ちどころが悪く、内臓を損傷してしまい、気を失ってしまった。
「大島、無闇に言葉を発するんじゃないぞ。あいつの斧は攻撃力が高い」
「クソ、しょうがないな。私が倒すしかないようだな…」
「残り1人か。かかってこい、小僧」
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アビリティ紹介:トゥーズドア
アビリティ使い:ファイルーズ
効果:嘘をついたものを体から出てきた斧で切り付けられる
攻撃:6 攻撃範囲:2 能力センス:3