ワンクラウンシップ⑥-029
魔法使いの殺伐
第二十九話ワンクラウンシップ⑥
次の試合それは僕たちのターゲットヴァーグ
を捕まえるチャンス
「おぉ小僧じゃねーかよここで戦えるなんてなぁよろしく頼むぜぇ!」
でかいな185は絶対にあるだが標的はでかいほどいいだろう、そして何よりその残虐な性格…ここまで上り詰めたと言うことはかなりの実力者に違いない
「3 2 1スタートッ!!」
まずは距離を空けようアイツは武器も何にも持ってないこのまま撃ち込む
〝ドキュゥン〟
「無駄だぜそんなへなちょこ弾丸じゃあ俺は倒せんよ〝バッドグー〟!!」
なに弾丸を受け止めるつもりか!?
その場で立っているあのまま頭に直撃しちまうぞ
ワーズが撃った弾丸がヴァーグに当たるその瞬間
「おらっ、おらっ、おらぁ!!!」
ヴァーグは弾丸を三回拳で殴ったそして弾丸はその場でバラバラになってしまった。
「どう言うことだまさかアビリティか…!」
「その通り俺のアビリティその名も〝バッドグー〟このアビリティは一回殴るたびにどんどん強さが二倍になっていく能力だ。
最大は十回目のパンチの時つまり俺のパンチは通常の二十倍出せるってことよぉ!」
完全肉弾専門ってわけか通常のパンチの二十倍これは、やばいな一回コンボにハマったら多分あれは抜け出せないだろう…しっかりと距離をとらなければな
「おいおいッ男だろうお前は…男ならヨォ
しっかり拳で語り合わねーとなぁ」
まずいこっちに走ってきた…これはとりあえず…上に逃げる!
「ぬ、なにぃてめー空中に逃げって言うのか
ひっ面白いかかってこいよ小僧!!」
〝ドキュゥン〟〝ドキュゥン〟
弾丸を撃ち込むとまたもやヴァーグは弾丸を殴り壊した。
狙い目はヴァーグのパンチが十発目の時…
十発目のパンチのあとはまた通常の威力に戻るそこが狙い目だ、
そして十発目のパンチの時…
「今だ!!」
〝ドキュゥン〟
「残念だな小僧後一発で十回目だ…オラっ
これでさっき一発殴ったふりをしていたからな、上手く騙せたぜ」
「フッそんなの知ってるさ僕の目は節穴ではない…気づいていないのはお前の方だヴァーグお前は後ろにライフルがあることを気づいていないだろう!」
「なっ…まさか」
ドキュゥン
ヴァーグの後ろではワーズがさっきこっそり準備していたライフルがあった。
ヴァーグは弾丸を腕に受けてしまった…
「ぐっ騙し撃ちとはな…びどいじゃねーかよ
だがさっき弾丸を掴んでおいて良かったぜ」
「なっそれは僕がさっき撃った弾丸!?
なぜそれを…まさかさっき殴ると同時に手で掴んでいたのか…」
「その通り…威力と同時に体の防御力も上がっていくそしてこの十発分の弾丸を投げることで…」
ヴァーグは持っている弾丸を一つ一つ僕に向かって飛ばしてきた、一発投げることで二倍
そして弾丸が僕の横をスレスレで通ってゆく
速いこれじゃあライフルと同じくらいの威力じゃないか!?
「これで…九発そして…十発目ぇ!!!」
「やばい、岩盤生成!」
岩盤を作ると一発の弾丸がぶつかった
受け止めれたと思ったその時もう一発の弾丸が岩盤を突き破り…
「がぁっ」
腹にモロ受けてしまったなんてことだ
まさか岩盤を突き破ってしまつなんて…
早く回復しなければ…まずいアビリティが
アビリティの効果が上手く操れなくなってしまい地面に叩きつけられてしまった。
「おもしれぇーなやっぱ人を痛めつけるってヨォ本当にスッキリするぜぇ」
やはりこいつは…やばいだがこいつをこのまま野放しには絶対にできない…
そうするとヴァーグは驚いた様子でいった
「テメーまだ立つのか血も止まってねーのに!?」
「クソこうなったら殴りかかるうぉらっ
ふんっ、ふんっ、オラァッ」
「おおっとワーズ選手ひたすら攻撃を受けているぅこれは何かの作戦なのかぁっ!?」
どんどんとヴァーグはどんどんとワーズに
攻撃をするそしてパンチは十発目
「うぉらぁこれで降参しろぉっ!!」
そしてワーズは最後の一発を受け止める
死んでもおかしくはないが全ての攻撃を
受け止めた…するとヴァーグが驚いた様子でいった
「な、なんだそれは!?」
そう会場全体も驚いたワーズの傷口は塞がり血も止まっていったのだ。
「お前に殴られて頭が活性化したそして
僕は一つの思いついたんだこのアビリティ
〝操る能力〟わかったんだこの能力のもう一つの使い方を…この能力は自分の身体も操ることができる傷口を操り応急処置をした」
「は、はぁっ!?どう言うことだ」
「マリーの落雷魔法から着想を得たこの操る能力僕が思っていたより恐ろしい能力らしい」
あたりの雲は黒くなりゴロゴロと音を立てて
一つのフラッシュが起こった
〝ドゴロォッン〟!!!
「ぐうぉおぁぁあなぅぁ!!!」
雷はヴァーグに直撃し身体中に放電した
そしてヴァーグは倒れ気を失った
「おいおい寝るんじゃねーよお前…まだ終わってねーぞ…クソ起きない」
ワーズはヴァーグの足にライフルの銃口を突きつけた
〝ドキュゥン〟
「ぐがぁっまっ待ってくれ頼むぅ…
謝る俺が降参するだからやめてぐれぇー」
「いいや許さん」
体の血が高速に循環していて燃えるように熱いこれは久しぶりに炎壊が出せるんじゃないかちょうどいい…
「230人覚えているか?」
「はっはぁ、なんだそれはとにかく暴力はやめようぜ、降参してやるんだからさぁ」
「230人…それはお前の殺した人たちの数だ
女子供関係なく殺した人間の数…
僕は今から230人分の威力で殴るお前の能力と同じだな…」
「ままま、まってくれ…」
「殺さないだけいいと思え、炎壊正拳!!」
ワーズが放った拳はヴァーグにクリティカルヒットそしてヴァーグは倒れ勝者が決まった
ワーズはその後ヴァーグをメービーとビーンズに差し出した。
「ワーズ様ありがとうございます。ですがあそこまでするなんてなぜ攻撃をすべて受けたんです?」
「挑発かな…カッコつけて損してるよ
だけど僕はこいつを許さない、一番嫌いのは人が目の前で死ぬこと…
とりあえず協力してやったんだから約束は守ってくれよ?」
「勿論今ので確信がつきました、あなたとなら絶対に凶魔王を倒せる。
ですが明日は決勝戦…マリー様との戦いでしょう?」
そうだった次が決勝戦それにマリーとだ
ここまできたんだから勝ちたいそうやって
勝ってきたからな…やってやろうじゃないか
つづく




