ワンクラウンシップ③-026
魔法使いの殺伐
第二十六話ワンクラウンシップ③
ワンクラウンシップ予選の一回戦は
謎の男メービーとの戦いで引き分けという結果になった
僕は待合室で今休憩をしているところだ
一回戦からすごいのに当たってしまったな
大事な情報も聞き出せなかった
「第一ブロックを突破したのはなんと魔法使いメリーヌ〜ッ!」
は?、メリーヌってまさか佑月さんと戦っていた…魔法使いだよな?
「よぉワーズ負けちまった…」
そこにはボロボロの佑月さんがいた
「どういうことですか佑月さんどうしたんです!?」
「メリーヌとか言ったかあいつ…勝てると思った最初は俺が圧倒していたのに…クソうっ」
「佑月さん!?」〝ドサッ〟
佑月さんは倒れてしまった、僕は佑月さんを
医務室に運んだ
だがやはりおかしいなあの佑月さんが負けてしまうなんて…
とりあえず今日の戦いは終わった、そうだ
マリーとフェニックス午後の予選だったよな
ちと見に行くか
「おぉっと〜ッ勝ったのはフェニックス選手だぁ!」
あ、もう勝ってるフェニックスにはなんてこともない相手だったようだな
隣のステージを見るとマリーが戦っていた
「くそ、なんで俺のパンチが当たらないだ!」
「これで終わりでいい?…避ける身にもなりなさいよ〝アイスファイアー〟」
「がっ…」
マリーも圧倒してるなやっぱり僕たちよりも弱いやつの方が比較的に多いらしい
やることもない僕は、そこらへんで資材調達をしに行く
「うぅ今日の飯は何にするかな…」
そんなことを考えていると
後ろから肩をトンとされ何者かに声をかけられた。僕が振り向くとまさかの人物であった
「ワーズ様、またお会いしましたね」
そうそこにいたのはまさかの予選で戦ったメービーであった。
なんでこんなところにこいつが…そうだたくさんこいつに聞くことがあるんだった。
「どうしてあんたがいるんだ、ストーカーか?
やっぱりそのニコニコしてる顔そうだろ!」
「たまたまですよ、まず敵にわざわざ会いに行くわけないじゃないですか
ワーズ様こそ私のことを追ってきたのでは?」
「そんなわけないだろ、とりあえず色々聞くことがあるからついてきてくれ!」
僕はそう言いメービーの手を取り近くのカフェまで引っ張って連れて行った。
店内につくと僕は気になっていることを全て聞いた。
まずはそうなぜ僕の名前を知っているのか…
「ふふふっ、やはりイラア様に似ております本当に懐かしいですねぇワーズ様と遊んだのはまだ私が小さい時でしたよ」
「今聞いてるのはそんなことじゃない、
1番聞きたいのはなぜ僕のことそして父さんやあの二人のことを知っているんだ!」
メービーは笑いを止め、コーヒーを飲み
ゆっくりと僕のことを話していった
「なぜ、名前をですか…長くなりますね
もう王国では有名なことですがわたしはあの、シルバーレイク王国前国王の息子です」
「前国王!?…まさかあの昔恐怖政治を行なっていて僕の父さんが殺したっていう…」
「はい、前国王が死んで数ヶ月後私は生まれました。前国王の息子ということから王国内では忌み嫌われていましたよ、ですがあなたのお父上と母上様たちは違いました。
私がいつか外の世界に出たいというとある人たちを紹介してくれました。
そうその人たちが私の恩師レノビィノ様とレグテン様です」
メービーは店員を呼びまたコーヒーを頼んだ
「前国王の息子…そんな人がいたなんて聞いたこともないぞ
いったいどういうことなんだというかなぜ
こんな大会に…」
「まぁまぁ話の続きをしますから…
私は二人に戦術を学ばせていただき、王族としてしばらく王国で過ごしました。
ですがその数年後私の人生が変った出来事があったのです。
あれはワーズ様とマリー様が3歳の時ですね
王国外に出かけている時人攫いにあったのです。そうウィナーズクラブという集団に…」
メービーが発した言葉そうあの凶魔王軍と
裏で関係を持っていたあの〝ウィナーズクラブ〟だあいつらが関係していたなんて
「まさかお前ウィナーズクラブなのか!?
あいつらに捕まって生き延びてるってことは仲間になったってことなのか?」
「いいやまさか、そのあとウィナーズクラブに
殺されそうになった時ある人たちが助けてくれたのです。
そう〝魔法衛兵隊〟に…私はそのあと王国に帰り、私は死んだと王国の人たちに伝えてほしいとイラア様言いました。そして新たな名前を授かりましたメービー・ゼロウスと」
「ゼ、ゼロウス!?」
僕は驚きで大きな声を出してしまった
やばい店内ということを忘れてしっていた
すると店内はゼロウスという言葉にざわついた
「おっとこれは、場所を変えましょうか
店員さんお会計、お釣りは入りませんから置いときますね」
僕たちは外に出て森に入っていった。
途中まで走ってきたからとても疲れた…僕は近くにあった切り株に腰をかけた
「私はそのあと魔法衛兵隊に入隊しました
多くの人を救いたかったからです。
私のように差別をされて苦しんでいる人たちを。そうだ、言っていましたねなぜこの大会に出場したのかを」
「魔法衛兵隊ならあんたもヴァーグを捕まえるために?」
「なぜそのことを知っているのですか?」
メービーは驚いた様子でいった
そして僕はヴァーグのことそしてビーセンさんのことを全て話した。
「なんですってビーセンが来ているのですか!?…というかまさかワーズ様たちが我々の協力をしてくださったとは、ビーセンにはあれほど来るなといったのに…まぁそういうところがアイツのいいところというか…」
「僕たちはヴァーグを捕まえるのにただ寄り道をしただけだ、あんたみたいな実力者がいるんなら、僕たちは別の用があるんだ」
「いいや、この大会は私と同じ18歴の人間
が数人います。というか残るのは18歴以上の者だけでしょう、私は自分の実力に自信は持っておりません、一つ提案をしますワーズ様たちにこのままこの大会に出場していただきたければ優勝賞金を差し上げます。」
賞金…ビーセンによると優勝賞金はとんでもないらしい、別にお金に困っていないしな、ここはもっと自分達に有利な提案をしてみよう。
「メービーあんたに協力してもいい、だが金ではなくあんたには凶魔王討伐を手伝ってもらおう!」
つづく




