大島、と佑月-005
五話
「とても危険な旅になる。それでもいいなら自分と旅に出よう」
次の日、空は快晴。とても天気のいい日になった。
イラアたち一行は無法地帯のイビルを狩りながら村まで戻った。
「イラア、私たちは村の人から2ヶ月分の報酬を貰いに行ってくる」
「あぁ、自分はズボンが昨日の戦いで破れたから、そこらの店で買ってくるよ」
そしてイラアは北側へ、大島と佑月は南側へ別れた。
「なぁ大島、俺もっと修行しねーとかなあ?」
佑月は昨日イラアに負けたことを少し引きずっていた。
「気にするな。あいつは一枚上手だったってことだ。私たちもたくさん修行しよう」
「あぁ…」
その時だった。女性の叫び声が聞こえた。2人が見ると、イビルの残党が女性を襲っていたのだ。
「大島、行くぞ!」
2人は走り、大島は呪文を唱えた。
「デットパヒューム、みなさん息を止めてください!」
大島から謎の香りが放たれた。そしてイビルは身動きができなくなった。
「うおおおー!!」
佑月は手を硬質化し、イビルの腹にドガア!と一撃を入れた。そしてイビルは消滅した。
無事イビルを退治し、村長のところに向かった。
村長に国王軍本部に向かうことを告げ、イラアと合流した。
「いや、一服屋の店主から数倍の値段で売りつけられてよ、大変だったよ」
そしてイラアたちは村を出るのであった。
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