そして一年後-012
魔法使いの殺伐
第十二話そして一年後
キリアル王国に久しぶりに凶魔王軍がやってきた
「ウィナーズクラブ5番隊隊長その名も
〝バンキン様〟とは俺のことよ」
〝ドキュゥン〟
「うぐっ」
「ウィナーズ…君たちだねワーズがいう荒くれ者集団ってのは」
「もう一年経つのかあれから…」
僕は一年間フェニックスと修行を重ねた
そして今日は旅立ちの日街の人たちにはたくさんお世話になった
「みなさん今までありがとうございました」
「頑張れよワーズ」「しっかりご飯食べるのよ」
街の人たちに挨拶をして王国の門を潜ろうとした
「ちょっと待って!」
「フェニックスじゃないかどうした!」
「私も…私も旅に連れてって!」
「ちょっとまて君は現国王だろいいのかよ」
「大丈夫私よく政治とかわからないからどっちにしろ王国のみんなに任せちゃってるの⭐︎」
フェニックスにもたくさん世話になった
「わかった君も一緒に旅させてもらおう」
「やったー嬉しい初めての外だー」
フェニックスは初めての王国外に興奮しているようだ
でもこの先危険な敵がたくさん出てくるだろう心強い仲間だ
とりあえず今から僕たちが目指すのは
南のバラードズク地方に向かうそして運が良ければあの2人が見つかるだろう
「ワーズちょっと待ってー」
少しするとあたりは完全に砂漠
「この砂漠を越えたらバラードズク地方だ
「あぁーあっつい」
「しょうがないなほら水」
僕は能力で水を出してフェニックスにわたした
「うぁ、ぬるいなぁ」
「文句言わないでくれこれが限界だ」
「そういえばだけどあの2人どうやって探すの?」
そうそこが問題だあの僕とフェニックスは
魔力探知が使えないだからもう運しかないだろう
「いやまぁ兄弟の絆…とかで」
「ノープランってわけね…」
2人が砂漠を歩いて数時間前から男がやってきた
「そこのお二人俺の顔綺麗か?」
何を言っているんだこいつそいつの顔を見るととてもじゃないが綺麗な顔とはいえない
火傷のあと多くの傷の跡でも無駄に傷つけてもな
「き…綺麗です」
「ふっ嘘だな」
彼の顔が真っ二つになったそして中から斧を持った手が出てきた
〝ズバッ〟
「おっと」
斧がワーズを襲おうとしたが持っていたライフルで斧を受け止めた
「フェニックス今のうちだっこいつ眠らせろ!」
「オッケーワーズ!」
その時男は言った
「この小娘がぁ」
そうすると今度は斧は男自身を斬りつけた
「ぐぁぉっなぜだ嘘なんかついていないはずじゃっ」
何してんだろまぁ僕たちにできることはなさそうだとりあえずこの男はほっとくことにした
「もぉまた女の子って言われちゃったよ」
そう後から知ったことだがフェニックスは
完全なる〝男〟だ
「それはしょうがないだろその見た目その声服してたらそりゃ女だと思われるだろう」
「見た目と声は置いといて服は可愛いのがいいの!」
そんな話をしてをしていると時間も経ち
夕日が出できた
「よしここでキャンプを立てよう」
そして飯を食い僕たちは夜を過ごした
「ワーズ起きてる?」
「どうした」
「ありがとうね本当に私なんかを連れて行ってくれて」
「いやこちらこそだよ早くみんなと旅がしたいよ」
絶対に探し出そうあの2人をそして18歴魔術師にもなるその目標も忘れてはいけない
そしてまだこの夜が脅威の夜になることはまだ知らない
つづく




