凶魔王軍襲来④-011
魔法使いの殺伐
第十一話凶魔王軍襲来④
「どういうことだその銃はいつ出しやがった」
そうワーズは欲しいものをその場に出すことができる能力〝ウォントヴィーナス〟に目覚めた
「ワーズ私も加勢するよ」
「大丈夫フェニックスさんはそこで回復を…
ここからは僕が相手だロワール!」
「くっ面白い」
アビリティに目覚めたばかりだがなんとなくやり方はわかった
欲しいものを想像するだけ!
〝カラン〟〝カラン〟
「よし弾丸が出た」
「この小僧がぁぁっ」
〝ドキュゥン〟〝ドキュゥン〟
「そんなおもちゃが私に効くと思うからぁっ」
「グガァッ」
弾丸2発ともヘッドショットライフルがあればこっちのものだ
ロワールが拳を振おうとした
「〝ウォントヴィーナス〟」
ワーズは能力で岩盤を出した
〝ドゴォッ〟
ロワールは岩盤をぶち抜いた
「なに小僧がいない」
ロワールが振り返るとそこにはフェニックスもいなかった
「フッ隠れたかだが隙をうかがっているわけか」
ロワールは耳を澄ませる魔物の耳は動物並みの聴力を引き出せることができる
「その箱の中だっ〝フレイム〟」
ロワールは魔法を放ったがそこにあったのは
ただのオルゴールであった
「魔物の特徴…耳はいいようだけど聞こえる音の区別は不得意」
〝ドキュゥン〟
「なっ!?」
弾丸がまたもやヘッドショットロワールがよろけた瞬間
「〝オーバースラッシュ〟!!」
「グソっゴフッ上だったか俺はこんなところで…」
ドサッ
「父は言っていたこの国は私たちホワイト一族が守ると命を賭けてでも…とロワールこれがお前の最期だ」
ロワールは朝日の光を浴びると同時に体は
消滅していった
そのまま2人は倒れてしまった
こうしてキリアル王国と凶魔王軍たちの戦いの火蓋が閉じた
その後一カ月ずっとワーズは眠っていた
「ありがとうございます佑月様マリー様あなたは私たちの恩人です」
「ちょっとちょっとあんまり褒めないでくれよ照れるぜー」
「いやぁこんなに褒められると…ニヤけちゃうわね」
あのあと佑月が参加しマリーと一緒に戦い
イビルの残党を倒したらしい
そしてとても称賛されてるというわけだ
「んっここは」
僕は目が覚めた病室らしい体はピンピンしてるので立ち上がった
病室を出ると太陽の光があたり城のバルコニーに出た
「起きたんだワーズ」
「フェニックスさんか僕は何日寝てたんですか?」
「ざっと一カ月くらいかな?…友達がお見舞いに来てくれている言ってあげて!」
フェニックスはその場を離れようとした
「ちょっと待ってください」
僕は彼女に声をかけたここは正直になろう
「僕はホワイト国王を救えませんでした
この戦いで彼のことを救えませんでした僕の
非力さ俺に教えてください!…戦い方をっ」
フェニックスは立ち止まった涙を堪えているのだろうかこちらを振り返らない
「いいや君のおかげで逆に私は生かされたんだよ君に何を教えてあげれば…」
「その…強さそして勇気全てを教えてくださいお願いします」
「……わかった私が君に稽古をつけよう!」
そのあとマリーと佑月には先に旅を続けてもらうことにした
「本当に残るのねワーズ」
「うん絶対にすぐ2人に追いつくよ」
「しっかり頑張れよワーズ!」
2人と旅をした数週間…また再開できる日を
願うそして必ず2人と同じ強さになるそれが
今の僕の目標だ
「よしワーズ早速一緒に鍛錬だよ!」
「はい!」
序章魔法使いの殺伐完
次章につづく




