謎の男達③-004
四話
「君たちは敵が味方どっちなんだ!」
イラアは1人の男に尋ねた。そして男はイラアの近くまで来て言った。
「君、まさかその眼帯は…」
「あぁ五将眼というやつだ。五将眼のものは世界に5人しかいない。そのうちの三人は王国の指名手配なんだってな。君も賞金首かい?」
大島は佑月を背負いながらキャンプのそばまで行き、話し始めた。
「急に攻撃してすまなかった。こいつは好戦的でな。実は俺たちは今さっき国王軍に追われてて逃げてきたんだ。」
そう、この2人はパーティーを組んでいたという。
そしてイラアを見つけ、敵だと間違えてしまったのである。
「そうか、すまない。自分はある目標のため、この王国の城、すなわち本部に行こうとしているのだ。」
男は驚き言った。
「王国本部!? 俺は14歴だったが、魔力を吸い取られてしまい13歴程度の魔法しか使えなくなってしまったのだ。」
「こっちもすまなかった。先を急いでいてな。君たちとは分かり合えそうだ。君たちになら僕の夢が言えるな。」
「夢?」
イラアは大島たちに自分の夢を語った。
「あぁ、自分はこの国の国王になり、支配されている人たちを解放させてあげることだ!」
そう、イラアは差別などをしない平和な国を、数年の旅と経験で志していたのだ。その夢に対して2人は共感した。
「イラアと言ったか。私は大島だ。君の旅に同行させて欲しい。」
大島はイラアに言った。
「とても危険な旅になる。それでもいいのなら自分と旅に出よう。」
そしてイラアたちは国王軍と魔王軍に立ち向かうのであった。
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