表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧魔法使いの断末魔  作者: かまぼこ太郎
魔法使いの断末魔
16/23

死の町アイスフロストリーフ④-016

         第十六話


イラア一行は、氷に閉ざされた街「アイスフロストリーフ」に滞在していた。

そしてイラアと佑月は、国王軍・戦闘総隊長であるゲルガニスターと対峙し、ついに勝利を収めた。


一方その頃、大島はかつての友・阻止雨と再会していた。

そのまた一方、国王軍本部では緊急会議が始まっていた。


静かな空気を破ったのは、国王軍最強部隊「カムイ七桀」の一人――豪傑ドルゥネ。


「ゲルガニスターがやられた」


その言葉に返すように、麗傑ゼロウスが鼻で笑った。


「ふん、あんな雑魚、アリ一匹でも勝てますわ」


才桀デンコウも口を開いた。


「最近の国王軍の訓練は甘すぎるからな。そりゃ負けるさ」


恋桀レノビィノは何も言わず、静かに目を閉じた。


そして、遊桀マヌレが陽気な声で言った。


「まぁまぁ、みんな仲良くしようじゃないの!」


その時、重々しい声が響いた。


「お前ら、もうすぐでカムイ総長がお見えになる。黙っておれ」


発したのは、厳格な赤桀ノデールだった。


残桀レグテンが結論を口にした。


「まぁ……ゲルガニスターの処遇については、後ほど考えるとしよう」


〝ガチャッ〟


扉の開く音とともに、部屋の空気が凍りついた。

姿を現したのは、カムイ七桀を束ねる最強の男――カムイ総長だった。


「……待たせたな、お前ら。眼帯の少年――イラアが見つかったらしいな」


赤桀ノデールが即答した。


「はい、ゲルガニスターが交戦しましたが、その後近くの川で倒れているのが発見されました」


カムイがゆっくりと頷いた。


「ほう……やはり最近の訓練はぬるいのう。よし、ゼロウス、行ってこい。眼帯の少年――イラアの首を持ち帰ってこい」


麗傑ゼロウスはうやうやしく頭を下げた。


「はっ。わたくしゼロウス、必ずやご期待にお応えいたしますわ」


〝ザッ〟


カムイは続けた。


「よし。そしてもう一人……五将眼を持つ“フルマラ”の件だが、目撃情報が入った。マヌレ、お前が行け」


「はーい、カムイ様♪」


カムイは短く言い放った。


「これにて、本会議を終える」


――そして場面は再び、アイスフロストリーフの街へ。


大島がイラアたちに向かって言った。


「よし、紹介しよう。こいつが……阻止雨だ」


←To Be Continued

(七桀、ついに参戦)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ