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旧魔法使いの断末魔  作者: かまぼこ太郎
魔法使いの断末魔
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ダンジョンに行こう②-010

         第十話


「まだ終わってねーのかよ」


そう、天井が開き、怪物が落ちてきたのだ。

それは魔物のようでいて、ところどころに機械らしい部分があった。


「まさか…この技術は国王軍のものだ!」


そう――その怪物はイビルであった。

イビルが、国王軍によって改造されたものだった。


「なんてことだ! 罪もない人間をこんなふうにしてしまう魔王軍…

それをさらに改造する国王軍…なんて奴らなんだ、クソッ!」


大島は、イラアを落ち着かせるように言った。


「イラア、今はこいつをどうにかすることだけを考えよう」


イラアは、前からイビルを倒すことを毎回ためらっていた。

元は人間だからだ。前までは、魔王軍がイビルを作っていたことに怒っていた。

だが――そのイビルを国王軍が改造していることに、別の怒りが湧いた。


ガチガチ…ビュオッ

機械の触手のようなものがイラアに向かって伸びてきた。


「危ない!」


ガキィン!

佑月が怪物の攻撃を剣で防いだ。


「すまない、佑月」


イラアは魔術――デビゲルラン(闇を物質化する魔法)を放った。

〝ザクッ〟

イビルの機械的な触手を一本、切り落とした。


「あと2本っ! 触手を切り落とせばこっちのものだ!」


「オラァッ!」


佑月は剣を振るい、

〝ズバッ〟〝ズバッ〟

触手を2本とも切り落とした。


「触手を切れば…ただのイビルだぜ!」


そう言って、佑月は本体の背後まで駆けた。

それに気づいたイビルは、佑月にパンチを繰り出す。


佑月は手を硬化させ、真正面からぶつかった――

〝ドゴォッ!〟


パワー比べでは、佑月の方が勝っていた。

イビルの腕は吹っ飛んだ。


だが――佑月は気づいていなかった。

後ろから、イビルの〝触覚〟が伸びていることを…


〝グサァッ!〟


腹を貫通させられたのだ。


「なに!? 触手は全部切ったはずじゃ…!」


そう――イラア一行はまだ気づいていなかった。

このイビルが、鉄を生成することができるアビリティ使いだったということを。


← To Be Continued

アビリティ紹介:ソードリメイク

アビリティ使い:イビル

能力:無から鉄を生成する


攻撃力中 攻撃範囲高 能力センス小


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