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何日経ったかわからない。
美穂は仕事を休み、しばらく家にこもっていた。
萌は母に少し預けている。
ピンポーン
画面を見ると、英二が立っていた。
「荷物まだまとめてないのかよ」
「・・・話も聞いてくれないの?」
「話もなにも、あれが事実だろ」
「・・・そっか。わかった。」
署名済の離婚届を出した。
「何も聞いてもくれないのなら、もう・・・いいよ」
「なんで俺が離婚される側になっているんだよ」
「・・・」
「萌のことは・・・お願いします」
「子供も捨てるのかよ。とんだ女だな。」
「・・・」
「お前と結婚したことが俺の最大の過ちだったよ。このくそ女」
「・・・」
「これ出しておけよ」
英二は署名をして家を出ていった。
その夜、英二は警察に呼び出された。
美穂が自殺を図ったとの連絡だった。