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遡り  作者: りら
19/19

18

残業を終え帰宅したとき、美穂と萌は寝ていた。

2人の寝顔を見ると幸せな気持ちになる。


美穂が『自殺した』時、「こんなはずじゃなかったのに・・・」と思った。


璃子の作戦は偶然にも知った。

カフェでそんな物騒なことはなすなんて本当あいつは頭が弱い。


英二は変に潔癖性があるから、襲われたとなると美穂への拒否反応が出るだろう。未遂に終わるようにタイミングで俺が現れ助けることができれば美穂は守れる。だんだんギクシャクしていって、いずれは離婚するだろうから、俺が支えて、萌ちゃんと美穂と一緒になる、と妄想した。



実際は、俺との浮気を疑われて焦ったけど、離婚になるならそれはそれで自分が支えていけばいいから大丈夫だと思っていた。


でも、美穂は『自殺してしまった』


英二を、璃子を、そして自分自身んを恨んだ。

俺が欲を出したから。

こんなはずじゃなかった。神様でも仏様でも天使でも悪魔でも誰でもいいから美穂を生き返らせてくれ、と毎日毎日祈っていたら、だれがかなえてくれたんだろう。高校生の時に時間が戻っていた。

だれか知りませんがありがとうございます。


でも、美穂の様子がおかしい。英二を避けている。

英二の様子もおかしい。美穂に執着して、璃子のことをにらんでいる。


2人も俺と同じで未来から戻ってきたんだと分かった。


それからは、俺が戻ってきたことはばれないよう、美穂を守り支えた。


花火大会の日は、俺の告白で乗り換えた。


いっぱいいっぱい大切にした。


今度は俺が美穂を幸せにする。


もう、だれにも奪わせない。






美穂はおれのものだ。






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