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最近英二が冷たい。そして以前にもまして美穂に執着している。
私のことは、増悪の目でみてくることもある。
「わたしがなにしたっていうのよ」
璃子は小学校の時から英二が好きだった。英二は美穂が好きだった。大翔も隠してたようだけど多分美穂が好きだった。
みんな『美穂』ばっかり。
璃子は美穂のことが嫌いだった。いや、嫌いになっていった。
結局美穂が選ばれる、結局美穂がいいところをとる、私はおまけ。
美穂の陰口を友達に言った。
内緒ね、っていえば、みんな内緒ねって言って噂してくれる。
大翔と英二を出玉手玉にとってもてあそんでいる、何もしていない英二にひどいことを言ったなど、また陰口を、嫌な目線をされる状態になった。
「美穂。大丈夫だよ。」
大翔はいつでも寄り添ってくれた。
未来でも過去でも、今でもずっと支えてくれるのは大翔だけっだった。
「大翔。ありがとう」
「お礼を言われることなんて何もしていないよ。俺がいたくて一緒にいるんだから」




