表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遡り  作者: りら
13/19

12

おかしい。


美穂と話ができない、というか、近づけない。


美穂は俺を避けているのがわかる。

近付こうとすると大翔が間に入ってくる。


あれから3日もたった。


「もしかして、美穂も俺と同じく戻ってきた?」



そう考えるとつじつまが合う。


「誤解していたってこと言わないとっ・・・」


焦りだけが支配していた。



戻って4日目の放課後やっと一人でいる美穂を見つけた。


「美穂!まって、話したいことがあるんだ。」


「英二君・・・ごめん。今の英二君は何も悪くないのにこんな態度とってごめんなさい。でも・・・」


「『今の』ってことは、やっぱり美穂も過去に戻ってきた?」


「え・・・英二君も?」


「俺戻ってきたんだ。美穂が死んだあとすっごく公開した。本当にごめん。」


「・・・」


「もう一度やりなおしてもらえないか・・・?」


「・・・」


「美穂、本当にごめん。次は絶対に幸せにするから」


「・・・英二君ごめん。英二君が戻ってきてるのであればなおさらやりなおせない。ううん、やりなおしたくないよ・・・」


「全部璃子のたくらみだったんだ!俺だって被害者だろ。」


「そうだとしても、あの言葉や態度は今目の前にいる英二くんが言ったことでしょ。もう、怖いの。顔見ると、声を聞くと、思い出して震えが止まらないの。ごめんなさい。無理なの」

美穂は泣きながら去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ