9
美穂は飛び降り自殺を図った。
起きるとここは洋室で別途にねていた。
「ここは・・・」
あたりを見回す。
幼少期からお気に入りのぬいぐるみが枕元に置いてあり、学習机がある。
壁には高校の時に来ていた制服がかかっていた。
「美穂、起きてたのね。いつも見たく下に降りて来ないから心配したわよ。制服着て降りてらっしゃい。あさごはんできてるわよ」
そう言う母がい
「夢?」
制服を身につける。
懐かしい。
下に降りると、やはり実家だった。
あさごはんは久しぶりに食べる母の味だった。
顔をを洗った。
頬をつねってみた。たたいてもみた。
痛い
夢じゃない
「過去にもどった・・・?」
この事実を受け入れざるを得なかった。カレンダーを見る。
死ぬ前の絶望感、恐怖感は覚えている。
体格さもありなにも抗えなかった自分。英二と璃子に信じてもらえない悲しさは、はっきり覚えている。
今日は2007年6月15日。英二に告白されたのは2007年8月17日日の花火大会の日。
萌に会いたい。でも、・・・英二と結婚したくない
英二と結婚しないと萌が産まれない
今の英二がいい人でももう受け入れられない。
もう、あんな思いはいやだ




