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メモリークリスマス

作者: カフェ院

自分で言うのもなんですが、私は毎日早寝早起きを欠かさない純粋な子供でした。

周りの友達からも真面目な子と言われていた。

それが私の唯一の自慢でした。

しかしあの日だけは違い、あの日以降変わり、あの日の事をあまり思い出せない。思い出そうとすると酷く首の辺りに受けた古傷が疼き、記憶は錯乱してしまう。

私が覚えている事と言いますと、赤い閃光が目の前で光ると同時に首に強い衝撃を受けた事です。

その次の日に病院で目を覚ました。病院の先生は私に不幸な事故だったねと、言った後に少し首に傷は残るけど生活に問題はないよ。とだけ伝えて何かを言えずに看護師に後は任せたと言いその場から逃げるように去った。

看護師さんが点滴を変えるねと言った時、私は輸血パックを見てまた気を失った。

そしてまた目を覚ますと両親が居た。

両親はごめんね、こんなつもりじゃなかったんだけどと言い私の頭を撫でた。

りんごあるからりんご剥いてあげると言ったその時、私はまたも気を失った。

それから私は目隠しをして生きるようにと言われた。

先生と両親曰く、私は赤い色が目に入ると気を失ってしまう。

後天性視認赤痛覚連鎖記憶障害だと認定された。

それから私は友達にマッチポンプもどきという不快なあだな名をつけられるようになった。

しかし良いこともあった、目を隠すことにより、少女の友達ができエコローケーション能力が開花した。

そして今はいろいろあり私はサンタという職業に就いている。

能力開花後から数年後私は自分以外の生物にいろんな力を付与することができるようになった。

いつしか私はサンタと呼ばれるようになった。

私の能力には制限がなく、私が思い描くことを全てを自分以外の生物に何度でも付与できることからクリスマスの軌跡と呼んでいる人もいるらしい。

しかしなぜかそれを私に教えてくれた知人は苦笑していた。

時は過ぎ〜

私の100歳の年のクリスマスの日に世界中継の記者会見が私の為に開かれそこでこんな質問を問いかける記者がいた。

素晴らしい世界が構築されましたね、この世界はすごく豊かです。

ですが、あなたの存在を良いと思わない人も居るのも事実です。あなたはそのような不完全な世界をこれから変えていこうと思いますか?

もしくはこれがあなたの望んだ世界ですか?

サンタ

私はどこにでもいる普通の少年だった、好きな少女にさえも思いを伝えることができない小さな存在でそれは今も変わらない事実。

その彼女が私を殺そうと望んだのならそれは私の行いが至らなかったらからにすぎない。

1000系予知売テレビの記者さんは私の事をいつも良いように書いてくれていらっしゃるのは存じております。

しかし私はそんな事より一人の女性の気持ちしか優先できない弱い老人です。

彼女はまだエコーロケーションも使えなかった私に手を差し伸べてくれた……うれしかった。それだけのはずだったのに私は素直なれずにここまで問題を先送りにしてしまった。

私も両親に似たのかもしれません。力を御しきれない、この首の傷をつけた父ね。

話が逸れてしまいました。ごめんなさい。

彼女に今伝えられることがあるとするならば、いつも愛してる、応援しているよ。と言うことになるのですが、煽りになってないことをただただ心から心から願うだけです、以上です。


それでは答えになってないです。今一度……。


やめとけあの老人は頑固なんだ。頑固な奴は何度言っても無駄だ。


しかし何か嬉しそうにも感じられたような…


それはな、今日が1月31日だからだ。


それって…


そういうことだ。


どうゆうこと?


それは若き頃、彼の耳に希望を与えた。

赤いサンタの思い人の誕生日だ。


じゃあその人が光のミュウ。


あーそうだ。


これからどうなるですか?


さぁーな。

それは内の会社でもまだわからねぇ〜よ。

なんたって噂じゃサンタに力を与えたのミュウらしいからな。

だがまだ確たる証拠がねぇ。

この会見で何か分かると思ったんだがなぁ。


結局なんの会見だったんですかね?

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