前へ目次 次へ PR 27/32 Dreaming 美しい午後は 胸を明け渡し 木漏れ日色に染めてしまおう 光は粒となり筋(すじ)となり 緑と影と金 奏でるように 満ちていくだろう なみなみと広がる 草木(くさき)は割れそよぐ 地平の彼方で 微笑む過ぎ去りし人よ 私は苔むすベンチでひとり あなたを夢みている 風の間(ま)に間(ま)に 雲はあって 瞳に映る 揺らめく空の水色 開かれたこの胸に 降る光の照らし出す 哀しみも喜びも混じり合い 境も曖昧に 滲んでゆくのは それすらも 緩やかに 抱きしめ合っているからなのだろう ────