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渦
陽が落ちて
たちまちの夜
胸の内に留まる
まだ消化しきれぬ
一日の名残
私という嫌悪の中に
切り離せない
つめたさがあって
それをぐるぐると
かき混ぜている
突然
姿を現すわけでもなく
忽然
消え去るものでもない
凍らせぬよう
つくり続ける渦があって
過ぎ去りし日の
こびりついた失敗や
訪れる日の
立ち上る不安を
黙々と混ぜあわせている
それは
泣き言でもあり
それは
拙い祈りでもあり
仰ぐ
ざらりとした夜
星よりも
月よりも
私を照らさぬ
闇のあたたかさを知る
陽が落ちて
たちまちの夜
胸の内に留まる
まだ消化しきれぬ
一日の名残
私という嫌悪の中に
切り離せない
つめたさがあって
それをぐるぐると
かき混ぜている
突然
姿を現すわけでもなく
忽然
消え去るものでもない
凍らせぬよう
つくり続ける渦があって
過ぎ去りし日の
こびりついた失敗や
訪れる日の
立ち上る不安を
黙々と混ぜあわせている
それは
泣き言でもあり
それは
拙い祈りでもあり
仰ぐ
ざらりとした夜
星よりも
月よりも
私を照らさぬ
闇のあたたかさを知る
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