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scrapbook 2021  作者: a i o
17/32

新しい夏に


挿絵(By みてみん)


熱を纏い、風は吹いた


ペットボトルの炭酸水が

喉の奥で

しゅしゅしゅと鳴いた


たくさんの道を

覚えたつもりが

すべては

帰る道のりで


沖がいつも

眩しい理由を

知った気がした

あの夏の日


影が一番濃くなる

陽の下


「なんにもしらない」

って呟く


羽化した

柔い翡翠色の

蝉のように


青いビー玉を

掲げて

覗いた空のように


頼りない

新しさが

いつもどこか

懐かしいのはなぜ?


雲に描いた

地図は千切れて


ここは今から

どこでもない場所


響き渡る

白い波の音は

あつい産声


沖を軽々、越えていく










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