レモン風味のスープ
**エッセイ**
スープを作る、となるとキャンベルスープを牛乳でのばすぐらいしかしない私だけれど、時たま無性に食べたくなり作るスープがある。
いつだったか、外食した際に食べたスープが美味しくて、真似て作った、本物とは似ても似つかないスープがそれだ。
鍋にオリーブオイルを熱して、刻んだニンニク(めんどくさがりの私はニンニクチューブですませている)を炒める。みじん切りの玉ねぎをしんなりするまで炒め、サイコロ切りしたエリンギを投入し、大体火が通ったら水を入れる。
私が必ず入れるのは玉ねぎとエリンギぐらいだけれど、彩りが欲しければ、トマトやパプリカ、夏だったらズッキーニやオクラを入れたりしても美味しい。物足りなかったらソーセージやベーコンを細かく切って入れるのもいい。
煮たったら味付けはキューブのチキンコンソメ。煮る時間は野菜の歯応えを残したければ短く、くたくたが好きならば長く。水やコンソメの分量は食べる人数に応じて増やしたりする。
火を止める前にレモン汁(ご察しの通りフレッシュな檸檬ではなく市販品を使っている)をお好みの量いれて少し温め、器によそったら黒胡椒をかけて完成だ。
特にこれといった目新しさはないし、調理的に当たっているかも謎だが、食べている自分が美味しいと感じるから良しとする。
エリンギの食感が楽しいし、レモンの風味がさっぱりとしていて美味しい。
春夏秋冬、季節を問わず作るけど、いつ食べても夏の味がするスープだと思う。




