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  作者: 暮伊豆
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門前の攻防

「お、お兄ちゃん……」


「分かってる。もう何も言わなくていい。本当はお兄ちゃんが欲しかったんだろう? おいで彩花。さあ、一緒に入ろうな?」


そう言って彩花の手をとる健二。


「い、いやっ! や、やめ……」


「素直になるんだ彩花。本当はお兄ちゃんのことが好きなんだよな。分かってるさ。だから彩花だってあんなに、ね?」


彩花の顔色が一瞬にして蒼白となる。健二に意に沿わぬ性行為を強要されたはずなのに、それでも強い快感により嬌声をあげる自分……何度も、何度でも……

実の兄による地獄のような行為に体は感じてしまいながらも、心は屈辱に悲鳴をあげる。だから何もかも捨てて逃げ出してきたのに……

なぜここに、よりによってこんな場所に健二が……まさか美砂が? 次郎を、そして白浜組を藤崎家から守るために……健二に差し出した?


彩花の心が絶望で塗り潰される……健二に手を引かれ、ついに二人はルーベンスの門をくぐった。

その瞬間だった。


「やあ健二君。久しぶりだね。」


それは威厳と色気を兼ね備えた、落ち着いた声だった。

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[良い点] ジャーン、ジャーン……と、どこからともなくドラの音が! そして周囲を取り囲むように現れる伏兵たち! 「ま、まさかこれは……孔明の罠か!」 ……みたいな。(笑)
[一言] くやしい……! でも……(ry
[一言] 近親者同士は体の相性がいいから気持ちいいって言いますもんね まったく、きちんと普通にアタックしていたら…… 妹は大事にしないと
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