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  作者: 暮伊豆
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瀧川 一朗の両親

玄関を出て、広い庭を通り過ぎ、門を出て行く祖母の背中を……一朗は黙って見ていた。中学生でしかない自分にできることなど何もない。聡い一朗はそのことをよく分かっているのだ。


だからこそ、両親を責めることもなく日常生活へと戻っていった。二朗を元々いなかったものとして扱う両親に憤ることすらせずに。


そしてある日、父親から聞かされるのだ。二朗の名前を変えたことを。

瀧川 二朗から……滝川 次郎へと。


あいつはもう、お前の弟ではないと……




ところで、名家である瀧川家へ地方の農家の娘でしかない滝川 小百合が嫁入りできた理由、それは簡単な話だ。小百合の美貌が並外れていたからだ。女横綱と呼ばれた百合子と違い、小百合は名前の通り百合の花のような白き美貌を(たた)えていた。

そんな小百合に一目惚れしたのが、瀧川 剛造(ごうぞう)。後の一朗の父である。猛反対する両親を奸計により悪名高い施設に閉じ込めてまで小百合を娶った剛造。それだけに瀧川家をより一層発展させようとする意志と、小百合に対する愛情だけは何より強いようだが……

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[良い点] 一郎兄貴、良いヤツですねい……!(胸熱) でもその恐ろしいまでのスゲえ成長っぷりは、なんか3歳で馬を乗りこなしてたとかいう、某半島の北の方の某将軍サマの伝説みたいとか思っちゃったり……!…
[良い点] なんだが次郎のルーツが凄いことになってますね! これはもしかして一発大逆転な展開もある!? あるいはルーツがどうであろうと、次郎は次郎として生きて行く、 作者様の筆力ならどちらの展開でも面…
[良い点] そうそう。昔の村は権力者の我が通ったんだよね~ その頃の施設って、結核か精神病施設になるのかしら。 なんだか、史実として読んでいることに気付きました。 暮伊豆マジック! [気になる点] お…
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