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  作者: 暮伊豆
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ひと心地

「ここの木が2本とも倒れやがったか。根からごっそりイってんな。夜中に大風(おおかぜ)でも吹いたか?」


(かしら)が現場を確認している。何らかの理由で根元が弱ったのだろうか?


不幸中の幸いだったのは全員の命に別状がなかったことと、横に張ったワイヤーが無事だったことだ。おかげで何事もなかったかのように作業を再開することができる。だが、その前に他のロープの確認が先だ。


次郎とリンゾー以外の全員が確認したところ、問題はなさそうだった。やはり次郎だけが不運だったということだろう。


「おーし、昼にするでぇ。降りるかのぉ。」


頭の声がかかる。


「おお次郎、えかったのぉ。海ぃ落ちて上から木なんか降ってきてみぃ。やれんかったでぇ?」

「リンゾーとガンさんに感謝せぇよ? あそこで止めんかったら木も落ちてきちょったろぅのぉ」

「そしたら俺らもヤバかったわぁや! ガンさんよう知らせてくれたでのぉ!」


岩山を下る道中。次郎以外のみんなの話が弾んでいる。


「リンゾーもええ判断やったで。次郎は助けるしよ。しかもあの横っ飛び。かっこえかったわいや!」


「頭ぁー、マジぎりぎりやったけぇね」


「次郎もよう礼いうちょけのぉ。次からぁどの木にロープ取るかぁ気ぃつけえのぉ!」


一同は足取りも軽く山を降りていった、が……

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― 新着の感想 ―
[良い点] リンゾー(・∀・)イイ!! なんだかんだで次郎は周囲に恵まれつつあるな。 そして不穏な引き! [一言] とうとう最新話までおいつきました。 気長に更新待ちま~す( ^ω^ )
[一言] タイトルと終わり方がぁ!!
[一言] また不穏な引きww
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