表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 暮伊豆
70/156

リンゾーの機転

「次郎ぉ! 『引っ掛け』外せぇ! 網ぃ掴めぇ!」


ロープを切りながらリンゾーが叫ぶ。引っ掛けとは正式名称を『ロリップ』と言う。腰袋、すなわち安全帯とロープを繋ぐ重要な器具である。リンゾーはそれを外して、自分の手で金網に掴まれと言っているのだ。

だが、突然の落下で宙にぶら下がっている次郎には届かない。あたふたと手足をばたつかせるのみだ。


いち早く離れた2人は下からロープを巻き上げている。一度巻き上げてから次郎のところに投げるつもりなのだ。


刻一刻と落ちつつある倒木。あれが直撃するぐらいなら手を離して次郎を海に落とした方がまだ助かる可能性はある。だが、落ちるまでに何度崖に叩きつけられるか分かったものではない。そこに……


「よし切れたぁ! ガンさんええでぇ! 次郎ごと横に行ってやぁ!」

「おっしゃあ!」


リンゾーが切っていた位置は下の男よりも上、木よりも下だ。この位置を切っておかないと木と一緒に次郎が落ちてしまうからだ。

そして上の束縛から自由になった下の男は、力に任せて宙吊りのまま次郎を無理矢理崖の端の方まで動かした。後は……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普段はこんなのを書いてます。
i00000
― 新着の感想 ―
[良い点] 次郎を助けてください! 臨場感溢れてハラハラです。
[一言] がんばえー!!!!
[一言] ザ・プロフェッショナルという感じです。凄い。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ