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  作者: 暮伊豆
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崖の上のロックネット

彩花と羽美がやり合った翌日。次郎は何事もなかったかのように白浜組に出勤した。昨夜も次郎は彩花と同じ布団で寝たのだが、ただそれだけだった。


「お前に言っても無理とぁ思うけどよお、あの女のこと、どうしたいんか。ちっとぁ考えとけのぉ。」


頭がそうは言うものの次郎に考えられる頭もなければ昨日のことすら理解できていない。


それでも現場に着くまでの車内で頭を動かす次郎。結論は……出るはずもなかった。




「おーし! 今日は網ぃ上げるからのぉ! おめぇらきっちりロープ入っとけよ!」


頭の檄が飛ぶ。ロープに入れとは、ロープでしっかり体を支えろということだ。

そして網を上げるとは、地上から40メートルの崖の上に大型のクレーンを使って幅4メートル網を吊り上げるという意味だ。なお、崖の上にはすでに横にワイヤーが張ってあり、そこに網を乗せていく作業が始まるというわけだ。

ワイヤーの張力、金網の重量、そして高所。一つ間違えば簡単に人が死ぬ危険な作業である。次郎が配置されたのは最も楽なポジションなのだが、危険さではさほど変わりはない。


そんな作業が、今始まった。


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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[一言] 嫌な予感がする( ˘ω˘ )
[一言] う~ん、もたれかかってくる女生徒は相性が悪いですからねー…
[一言] 次郎が「考える」ことが出来れば、一連の騒動はそもそも起こらなかったでしょうけどね。
感想一覧
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