表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 暮伊豆
45/156

断崖絶壁

「今日はロックネットじゃあ。」


頭の一言で従業員達は準備を始める。普段車に積み込む物とはどうやら違うようだ。次郎にもロックネットの経験はあるが、まだよく理解していない。よって何を積んだらいいのか分からずおろおろしている。


「おう次郎。青トラに太鼓を積むでえ!」


青トラとはその名の通り、青いトラックだ。

この白浜組には仕事用の車が四台ある。二台はハイエースで、一台がそのトラックだ。そこに積み込む『太鼓』とは……


ワイヤーのことだ。太鼓のような木製の台座にグルグル巻きにされたワイヤーロープである。通常そのような資材は元請が用意するのだが、念のために予備として白浜組が持って行くこともあった。


直径15mmのワイヤーだ。当然重い。数人がかりでどうにかトラックへと積み込んだ。その周囲には『コイル』『クロス』『クリップ』と呼ばれる資材も積み込まれた。そしてトラックにロープをかけ出発。なお、次郎はまだトラックにかけるロープの結び方を覚えていない。一般的に『トラッカーズヒッチ』『万力』『南京』などと呼ばれる結び方だが、次郎にはまだ難しいようだ。


事務所を出発してから一時間。現場に到着した。


そこはまさしく断崖絶壁。ほぼ垂直に切り立った崖だった。そして下は海。従業員達は「これなら落ちても死なねーな」「上から降りる時ぁ飛び込むかぁ?」などと話しているが……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普段はこんなのを書いてます。
i00000
― 新着の感想 ―
[一言] 海? こないだ事故のあった海じゃあ?
[一言] ヒイイ!!! 私は高所恐怖症なので、この仕事は無理です……w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ