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  作者: 暮伊豆


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風呂上がりの次郎

次郎が風呂から上がると彩花は次郎の布団で寝ていた。ロクに干してもない汗臭い布団。よく文句も言わず寝たものだ。ベランダに洗濯物を干すと次郎も眠くなった。

唯一の布団は彩花が占領している。次郎は深く考えることなく彩花の横に潜り込んだ。布団は一つしかないのだから。


「キャアァ! やっ、おに、やめっ……なんだ、次郎か……驚かせないでよ……何? 私が欲しいの?」


そんなつもりはなかったのだが、彩花の匂いを間近で嗅いだためか当時の記憶が蘇ってきた。彩花との行為は確かに大変だったが、自分も気持ちいいという面もあったのだから。


だから次郎は素直に首を縦に振った。


「ふん……所詮あんたもタダの男よね。いいわ。私の身体、好きにしたら?」


そう言われ彩花に抱きついたのだが、次郎にできるのはそこまでだった。好きにしろ、と言われても次郎には分からない。服を脱がせろとか、どこどこを舐めろ、などと言われないと何もできないのだ。そして次郎は眠ってしまった。

普段から体を酷使しているのだから当然だ。


「次郎の馬鹿……」


彩花の呟きは誰にも聴かれることはなかった。

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普段はこんなのを書いてます。
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― 新着の感想 ―
[良い点] 彩花め! 再登場の瞬間、ちょっとはしおらしくなったかと錯覚してしまいましたが、そんなことはなく、アイアンクローメーター(?)が上がってしまいました! せっかく環境に恵まれたのに次郎の人生に…
[一言] 一気に最新話まで読み切ってしまった… 昭和のドロドロした感じが大好きなのでめちゃくちゃに刺さりました。(自分の本棚の作品はそういうのばかりで笑) なろうではこういう作品に会えないかなぁと思…
2020/08/08 02:26 退会済み
管理
[一言] 物凄く今更ですけど、次郎の台詞って一切ないんですね!?
感想一覧
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