表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 暮伊豆
18/156

次郎と羽美

「げぁははは! カッター流さんでえかったわぁや!」


昼休み、仕事を止めたことを謝る次郎にタナーはそう言った。


「早く言えぇのぉ。ガンに入ったら面倒なけぇのぉ!」


ガンさんの言い方は例えカッターを流してしまっても致命的ではないような口ぶりだった。きっと仕事が増えて面倒なのだろう。




そして昼から。あれだけ山と積まれていた袋はどんどん無くなっていく。すると何が起こるのか?

袋の積み直しだ。ベルトコンベアーはだいたい地上から五十センチ〜一メートルの高さだ。袋は上から落とす。それがなくなると下の袋を抱え上げてベルトコンベアーに投入する必要がある。しかしそれをしてしまうと無駄にこぼれる土が増える上に手間が増えて敵わない。だからリンゾーは次郎に袋を積み直すように言ったのだ。例えば十列に十ずつ積んである袋を、四列に二十五積むように。それらの作業を仕事の合間に行わなければならない。定期的にベルトコンベアーは動くのだから遅れずに土を投入しなければならないのだが。次郎は再び混乱していた。

しかし、リンゾーが何度も次は何しろ、あれはどこに積め、もうすぐベルコンが動く、など細かく声をかけてくれたために遅れることもカッターを失くすこともなかった。


やがてリンゾーから。


「おし、終わったでぇ! 落ちたやつを拾ってベルコンに入れとけ!」


ベルトコンベアーの周辺は溢れ落ちた土がたくさん溜まっている。それらをスコップで拾ったり、ベルトコンベアーの隙間に詰まった土を一緒に流したりするのだ。


「そんじゃあシートしとくで!」


ベルトコンベアーとZXソイルRファクター4をまとめてシートで覆い、上に重しを載せる。そしてようやく次郎の長い一日は終わった。






「うわっ、じろー汚ーい。真っ黒やねー。」


いつものように白浜組で入浴しようとしていた次郎。そこに羽美(うみ)が入ってきた。今まではだいたい三回に一回ぐらいの割合で入ってくるのだが、羽美が一人で入ってきたのは初めてだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普段はこんなのを書いてます。
i00000
― 新着の感想 ―
[一言] 羽美ちゃん……!(ゴクリ)
[一言] やっぱり、女難の相だわ。
[一言] Σ(゜∀゜ノ)ノキャー!うみちゃん!見ちゃいけません!この前気になるぅだったし、今の女の子は早い子だと、そろそろうっすーら膨らんできてるお年頃かな。次郎くん見てはいけません。  近年栄養…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ